Ⅰ．からし種ほどの信仰があったなら(1-6)
　イエス様は言われます。「もし兄弟が罪を犯したなら、彼を戒めなさい。そして悔い改めれば、赦しなさい。かりに、あなたに対して一日に七度罪を犯しても、『悔い改めます。』と言って七度あなたのところに来るなら、赦してやりなさい。」一日に七度赦すことはどれだけ難しいことでしょうか。
　使徒たちは、一日に七度赦すには大きな信仰が必要だ、と考えました。ところがイエス様は、からし種ほどの信仰があったならそのようにできる、と言われます。兄弟を赦すことができないのは、信仰の問題ではなく、赦すのを嫌う心の問題です。私たちにからし種ほどの信仰はあるので、赦したくない心を悔い改め、赦さなければなりません。
Ⅱ．赦すことは、クリスチャンたちの当然の義務です(7-10)
　一日に七度兄弟を赦すことは、確かに難しいことです。兄弟を赦す自分がまるで大物であるかのように感じ、自分を誇ろうとします。しかしイエス様は「あなたがたもそのとおりです。自分に言いつけられたことをみな、してしまったら、『私たちは役に立たないしもべです。なすべきことをしただけです。』と言いなさい。」と言われます。この御言葉から考える時、赦すことはクリスチャンの当然の義務であることが分かります。それで兄弟を赦した後には何らかの報いを求めるのではなく、赦すことができたことに感謝しなければなりません。

祈り：主よ！私たちに、からし種ほどの信仰をくださったので、一日に七度でも兄弟を赦します。赦した後には感謝します。

一言：一日七度でも赦しなさい。

Ⅰ．引き返して感謝するサマリヤ人
　十人のらい病人は、イエス様の御言葉に聞き従って行きましたが、みな癒されました(14)。その中で、サマリヤ人だけが行った道を引き返して来て、イエス様の足もとにひれ伏して感謝しました。彼は受けた恵みに感謝する成熟した人でした。
　そのサマリヤ人は、自分はイエス様の恵みと助けを受ける資格がない者であると思いました。自分のような惨めな者をいやしてくださったイエス様の恵みに感謝しました。イエス様は感謝する彼にさらに大きな霊的祝福をくださいました(19)。私たちは感謝をしなければなりません。
Ⅱ．感謝せずに、そのまま行った九人
　ところが残りの九人はそのまま帰ってしまいました。彼らに対するイエス様はあまりにも淋しく思われました。「十人いやされたのではないか。九人はどこにいるのか。神をあがめるために戻って来た者は、この外国人のほかには、だれもいないのか。」感謝することは神様に栄光をささげることなので、大変重要なことです。
　九人は受けた恵みを当然のように思いました。自分たちがどのようにして癒されるようになったのかを忘れてしまい、自分たちにはそれほどの価値があるからだと思いました。そのような彼らはイエス様を悲しませました。

祈り：主よ！私たちが以前どんな人だったのかを覚え、受けた恵みにいつも感謝することで、神様に栄光をささげます。

一言：受けた恵みに感謝せよ

Ⅰ．いなずまが輝くように(20-24)
　いなずまが、天の端から天の端へと輝く時、誰でもそのいなずまを見ることができ、それがいなずまであると分かります。キリストが再臨される時は、天と地がゆれ動き、誰でもその方が再臨されるキリストであることが分かるように来られるのであって、静かに来るわけではありません。それでクリスチャンたちは、私も知らないうちにキリストが来られ、すでにキリストが来られたのに自分だけ知らないのではないのかと心配する必要はありません。心配することより、心に神様の御国が来るように祈らなければなりません(23)。
Ⅱ．ノアの時と同様です(25-37)
　ところが人々はキリストの再臨に対して、あまり関心がありません。人々は食べたり、飲んだり、めとったり、とついだり、売ったり、買ったり、家を建てることに関心がありました。ノアの時やロトの時にもそうでした。人々は、キリストの再臨はない、と思います。
　しかしノアの時やロトの時に人々が生活の中に溶け込んでいた時、洪水のさばきと火のさばきがあったように、キリストの再臨とさばきは必ず起こるのです。私たちは食べて生きる問題や世の宝に執着してはならず、再臨されるイエス様を慕い求めなければなりません(30)。

祈り：主よ！私たちが世のことにだけ心が行っていたことを悔い改めます。再臨されるキリストを仰ぎ見て、望みます。

一言：キリストは誰でも見ることができるようにして来られる。