聖書別日ごとの糧   >>   ヨハネ[2012]

2012年 06月 29日 (金)

ヨハネ13:1-20
その愛を残るところなく示された

 イエス様は、この世を去って父のみもとに行くべき自分の時が来たことを知られました。しかしイエス様は、世にいる自分のものを愛され、その愛を残るところなく示されました。イエス様は夕食の席から立ち上がって、上着を脱ぎ、手ぬぐいを取って腰にまとわれました。それから、たらいに水を入れ、弟子たちの足を洗い始められました。イエス様は、ご自分を売ろうとするユダの足までも、洗われました。ペテロは、イエス様に自分の足を出すことを、強く拒否しました。イエス様は、足を出さない者は自分とは何の関係もない、と言われました。イエス様の愛は、罪人の臭いのする足を洗う愛です。最後まで十字架を背負われる愛です。この愛を受ける唯一の道は、自分の汚れた足をイエス様に差し出して、洗ってもらうことです。すでに水浴した者であっても、日々足を洗ってもらわなければなりません。これは、日々罪を悔い改め、罪の赦しを受けることです。
 イエス様は、足を洗う献身と犠牲を通して、愛の関係が結ばれることを見せてくださいました。イエス様は弟子たちに、「あなたがたも互いに足を洗い合いなさい」と言われました。主であり師であるイエス様が行なわれた手本を見習うように、言われました。私たちは、イエス様に自分の足を洗ってもらうだけでは足りません。イエス様に見習って、私たちは互いに足を洗い合わなければなりません。私の臭いのする足を差し出して、また相手の短所とあやまちを担い、受け入れなければなりません。そのために低くなり、献身しなければなりません。その時、真の幸福があります。イエス様の愛によって一つになる愛の共同体になります。

祈り:主よ!私が、私を洗うために残る所なく愛を示されたイエス様を見習い、他の人の足を洗う者になるように、助けてください。

一言:互いに足を洗い合いなさい



2012年 06月 30日 (土)

ヨハネ13:21-38
互いに愛し合いなさい

 ユダはイエス様の大きな愛を受け、仕えられました。しかし彼は世を愛し、お金を愛しているうちに誘惑に陥りました。イエス様を裏切り、売り渡す考えをしていました。イエス様は彼の裏切りをよく知っておられましたが、彼の臭いのする足も洗ってくださいました。彼を助けようと最後まで愛されました。しかしユダは、イエス様のこのような愛を拒みました。「ユダは、パン切れを受けるとすぐ、外に出て行った。すでに夜であった。」彼がお金のために目がくらみ、イエス様のそばから離れて行った時、暗黒の世界が彼を待っていました。
 その後、イエス様は弟子たちに新しい戒めをくださいました。「わたしがあなたがたを愛したように、そのように、あなたがたも互いに愛し合いなさい。」弟子たちは、お互いに対して、最も愛するべき関係です。しかし彼らは、誰が大きいのかと言って、互いに競争し争いました。彼らは互いの短所を担うことができませんでした。世の人々と何ら違いがありませんでした。イエス様はこのような弟子たちに、「互いに愛し合いなさい」と言われました。私たちはどのようにして互いに愛し合うことができるのでしょうか。その愛の基礎と基準は、私に向けられたイエス様の愛です。イエス様の愛は、足を洗ってくださったことによって見せてくださった献身と犠牲の愛です。何よりも、十字架でご自分を差し出され、最後まで愛してくださった愛です。イエス様のこのような愛のゆえに、何の資格もない者が救いを受けました。神様の子どもになりました。この愛を覚える時、私たちは互いに愛することができます。また、このように互いに愛する時、全ての人が、私たちがイエス様の弟子であることを、知るようになります。

祈り:主よ!私が、自分のような者を愛してくださったイエス様の愛を受け入れ、互いに愛し合うことができるように、助けてください。

一言:愛の力で


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