聖書別日ごとの糧   >>   ヨハネ[2012]

2012年 07月 13日 (金)

ヨハネ19:1-16
十字架につけるために引き渡した

 兵士たちはいばらで冠を編んで、イエス様の頭にかぶらせました。イエス様の王権をあざ笑い、さげしみました。しかし彼らの嘲笑は、逆説的に、イエス様が王であることを現わしています。ピラトはどんな罪も見い出すことができませんでした。それでイエス様を解き放とうとしました。最後に、ユダヤ人たちの良心に訴えました。ところが良心が麻痺した彼らは暴言をやめませんでした。「カイザルのほかには、私たちには王がありません。」彼らには、神様のほかには、王がいませんでした。それでも、彼らは自分の口で、カイザルが自分たちの唯一の王だ、と主張しました。言ってはならない言葉があり、してはいけない行動があります。王である神様を否定し、王として仕えてはならないものを王として認めるのが、罪の根です。お金が私たちの王にはなれません。世の権力は王にはなれません。男女間の愛は言うまでもありません。ただ、イエス様だけが私たちの王です。
 結局、ピラトはイエス様を十字架につけるために、引き渡しました。彼は労苦したにも関わらず、イエス様を引き渡してしまいました。イエス様を王として受け入れなかったからです。イエス様を王として受け入れなければ、自分の志通りに生きることができません。世と妥協するしかありません。イエス様は、ピラトの口を通して、三度も無罪判決を受けました。それにも関らず、十字架につけられた理由は、私たちの罪のためでした。イエス様は、私たちの罪を贖うために、代わりに十字架につけられました。

祈り:主よ!私が、世のものを王として仕えずに、十字架につけられたイエス様だけを、王として仕えるように助けてください。

一言:私のために十字架につけられた主



2012年 07月 14日 (土)

ヨハネ19:17-30
完了した

 イエス様はご自分で十字架を負って、「どくろ」と呼ばれるゴルゴダに出て行かれました。そして、そこで二人の強盗と共に、十字架につけられました。その時、ピラトは「ユダヤ人の王ナザレ人イエス。」という罪状書きを書いて、十字架の上に掲げました。それは単なる罪状書きではなく、イエス様がどんな方であるのかを現わすものでした。ナザレ人イエスは、すなわち、神様の御子の名前です。ましてそれは、ヘブル語、ラテン語、ギリシャ語で書いてありました。これは世界の全ての民族を象徴しています。イエス様が十字架につけられたのは、ユダヤ人の王、すなわちメシヤとして、全人類の罪を贖うために、十字架につけられて死なれたのです。このイエス様は、全人類を救う救いの王であり、全ての民が上って見るべき、万民の王です。
 兵士たちはイエス様を十字架につけ、その着物を持って行くために、くじを引きました。イエス様は、十字架のそばでご自分を見守っている母マリヤを、ご自分の弟子に頼みました。そしてすべてのことが完了したのを知って、聖書が成就するために、「わたしは渇く。」と言われました。最後には、「完了した。」と言って、頭を垂れて、霊をお渡しになりました。これで、イエス様は人類を救うためのすべてのことを成し遂げられました。今人類は、イエス様の死に基づいて、完全に救いを受けるようになりました。私たちのいのちはイエス様の死から来ました。私たちの救いは、イエス様から捨てられたことによって、もたらされました。誰でも、このイエス様を信じさえすれば、救いを得ます。

祈り:主よ!私のような罪人を救うために、十字架で全てのことを成し遂げられたイエス様を証しするように助けてください。

一言:完了した



2012年 07月 15日 (日)

ヨハネ19:31-42
墓に葬られました

 イエス様が十字架につけられた日は、安息日の備えの日でした。ユダヤ人たちは安息日を聖別するために、囚人たちを早く殺して、死体を取り除けるようにとピラトに願い出ました。それで兵士たちは二人の囚人のすねを折って、早く殺しました。しかしイエス様はすでに死んでおられるのを認めたので、そのすねを折りませんでした。その中の一人の兵士がイエス様のわき腹を槍で突き刺しました。すると血と水が出て来ました。それで、「彼の骨は一つも砕かれない。」という聖書の言葉が成就しました。また、「彼らは自分たちが突き刺した方を見る。」という御言葉も成就しました。イエス様に関する御言葉は、一つももれることなく、みな成就しました。それでその証しは真実です。
 アリヤタヤのヨセフはイエス様の弟子でした。彼は、日ごろそれを隠していました。しかし彼はイエス様の死を見て、大きな感動を受けました。それで彼はピラトのもとに行って、大胆にもイエス様の死体を求め、持って行きました。前に、夜イエス様のところに来たニコデモも、イエス様の体に塗る没薬とアロエを混ぜ合わせたものをおよそ三十キログラムばかり持って、やって来ました。彼らはユダヤ人の埋葬の習慣に従って、それを香料といっしょに亜麻布で巻きました。このようにイエス様の死は、彼らに勇気を与え、彼らを変えました。彼らは、イエス様に対する自分たちの信仰と尊敬を、公に現わしました。彼らはイエス様と共にいる人々になりました。このようにイエス様は、その生涯とともに、死を通しても人々を変えられました。イエス様の死は、私たちに勇気を与え、いのちを与えます。

祈り:主よ!私のために十字架で死なれた主の恵みを知り、私が今、主を証しする者になるように助けてください。

一言:私のために死なれたイエス様


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