聖書別日ごとの糧   >>   ヨハネ[2012]

2012年 07月 18日 (水)

ヨハネ21:1-14
さあ来て、朝の食事をしなさい

 弟子たちは、よみがえられたイエス様に、二度出会いました。それでもさまよっていました。その時、ペテロは方向をつかみました。「私は漁に行く。」よみがえられたイエス様が実生活の中になく、頭の中にだけありました。頭の中で、ぐるぐる回る復活は、人生を変えることはできません。弟子たちは昔の生活に戻って行きましたが、何も得ることができませんでした。その時、長い夜が明け、朝が訪れました。主が訪ねて来られ、新しい方向をくださいました。「舟の右側に網をおろしなさい。そうすれば、とれます。」彼らが網をおろすと、おびただしい魚のために、網を引き上げることができませんでした。イエス様は弟子たちの失敗を挽回させてくださいました。イエス様は、初めてペテロと出会われた時に持っていたその愛を回復させてくださいます。イエス様に向けられたペテロの愛は、一日で十二度も変わります。しかしイエス様の愛は、昨日も、今日も、いつまでも変わることはありません。
 弟子たちが陸地に上がった時、炭火がありましたが、その上には魚が載せてあり、パンもありました。主が言われました。「さあ来て、朝の食事をしなさい。」弟子たちは主であることを知っていたので、だれも「あなたはどなたですか。」と尋ねる者はいませんでした。彼らの心を知っておられた主は、パンを取り、彼らにお与えになりました。魚も同じようにされました。このイエス様は愛が満ち溢れる母親のようでした。同時に、五つのパンと二匹の魚で五千を食べさせられた、その主の姿が残っておられました。よみがえられたイエス様は弟子たちにいのちを与えるいのちのパンです。イエス様の中にだけ、豊かないのちがあります。

祈り:主よ!とがの多い私を放棄せずに、最後まで愛されたその愛の中にとどまるように、助けてください。

一言:さあ来て、朝の食事をしなさい



2012年 07月 19日 (木)

ヨハネ21:15-25
この人たち以上に、わたしを愛しますか

 彼らが食事を済ませた時、イエス様はペテロに尋ねられました。「この人たち以上に、わたしを愛しますか。」ペテロは、「どの弟子たちよりも、イエス様を一番愛している。」と言って来ました。このような彼に、イエス様は「あなたの愛は変わりないか。」と尋ねられたのです。イエス様は、ペテロを、十二弟子たちの中で、最も愛しておられました。イエス様は彼を愛するあまり、その証しとして、十字架につけられて死なれました。イエス様はペテロを最高に愛されたので、最高の愛を求められました。イエス様は私一人を愛されるように、私たちみんなを最高に愛しておられます。ペテロは主を愛していて、今も変わることなく愛しています。たとえ少しの間、「漁に出た」ことはあっても、「主を愛している。」と告白しました。イエス様はそのような彼に、「わたしの小羊を飼いなさい。」と言われました。
 イエス様は「羊を飼いなさい」と言う前に、なぜ愛の告白をするように、されたのでしょうか。イエス様を愛さなければ、羊を飼うことはできません。イエス様を愛する証拠が、羊を飼うことです。愛は、使命を遂行するのにその基盤となり、一番唯一の条件です。病んでいる人を愛するなら、自分も心苦しく、喜ぶ人を愛するなら、自分も喜びます。愛するようになれば、自分を捨てて、自尊心もなくなります。私の愛する人が大切に思うことを、自分も大切に思うことが愛です。それで、主が死ぬほどに愛された羊を愛することが、主を愛する証拠となります。愛は、言葉だけのものではなく、具体的な行ないが伴います。

祈り:主よ!私がその何よりも、主を愛しているので、今から主の羊たちを牧する者になるように、助けてください。

一言:主への愛、羊への愛


<<(1)    前のページ(20)    (21)>>

聖書別日ごとの糧