2018年 07月 26日 (木)
父が下さった杯を、どうして飲まずにいられよう
イエス様が危うくなった時、シモン・ペテロは剣を抜き、大祭司のしもべの耳を切り落としました。ペテロは恐れのために相手の急所を刺すことができず耳を切り落とすだけをしました。イエス様はペテロに剣をさやに収めるよう言われました。何故そのように言われたのでしょうか。目に見える形では、イエス様が捕らわれて十字架の道を行かれることの原因が、ユダの裏切と宗教指導者達の妬みにあると思えます。しかし、このように目に見えるままに考えるなら、憤りが生じて血肉による戦いをするしかありません。イエス様は、十字架の苦難を父なる神様が下さった杯として受け入れました。その杯の中には、救いの御業を完成しようとされる神様の統治と摂理がありました。このことをよく存じておられたので、イエス様は血肉の戦いをされずに黙々と十字架の道を歩もうとされました。
適用:父なる神様が下さった杯を避けようとしていますか
一言:飲みなさい
2018年 07月 27日 (金)
ペテロがもう一度否定した
一方、大祭司はイエス様に弟子たちや教えについて尋問しました。イエス様はご自身が何を話したかは、聞いた人々に尋ねるよう答えました。すると、そばに立っていた役人の一人が平手でイエス様を打ちました。イエス様は屈せずに、「もしわたしの言ったことが悪いなら、その悪い証拠を示しなさい。しかし、もし正しいなら、なぜ、わたしを打つのか。」と答えられました。
一方、シモン・ペテロが暖まっていると、また人々は「あなたもあの人の弟子ではないでしょうね。」と言いました。その時ペテロは、「そんな者ではない」と言って否定しました。大祭司のしもべの一人が、ペテロがイエス様と一緒にいた明確な証拠をあげましたが、ペテロはもう一度否定しました。ご自分の正体をはっきりと明かして十字架の道を行かれたイエス様と、恐れのために正体性を否定したペテロの対照的な姿が際立ちます。どんな迫害と困難があっても自分の正体をはっきり明かすなら、神様の栄光が現れて福音が伝えられます。反面、恐れのために正体をはっきりさせない人は、試みに陥り、結局倒れるようになります。
適用:恐れのためにイエス様の弟子であることを隠しますか
一言:私はイエス様の弟子だ!
2018年 07月 28日 (土)
このことのために世に来たのです
ピラトは、もう一度官邸に入ってイエス様を呼び、「あなたは、ユダヤ人の王ですか。」と尋問しました。これに対して、イエス様ご自身、王であるとはっきり答えられました。しかしイエス様の国は、この地上の世に属する血肉の国のことではありません。霊的な国、神様の国です。イエス様は真理の王として真理のあかしをするためにこの世に生まれ、このことのために世に来られました。イエス様は、ご自身がこの世に来られた理由と目的についてはっきりと知っておられました。そして真理に属する者は、イエス様の御声に聞き従うという確信を持っていました。ピラトは真理についてしばらく関心を示したものの、結局は、ユダヤの青年イエス様に対する告発を解決することだけに心を向けました。彼は過ぎ越しの祭りの前例を利用して、特赦を使って釈放してあげようとしました。しかし群衆はバラバを要求し、そのため彼の意図は挫折してしまいました。
適用:私は何のために新しく生まれましたか
一言:真理についてあかしするためです
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