聖書別日ごとの糧   >>   ヘブル[2022]

2022年 05月 01日 (日)

ヘブル人への手紙1:1-14(3)
御子は神の栄光の輝き

 初代教会当時、クリスチャンの多くはユダヤ人でした。キリストを信じるようになった彼らは、ユダヤ人共同体からはげしい迫害を受けるようになっていました。そのため信仰が萎縮し、後退していました。中には、ユダヤ教の教えや慣習に戻ろうとする人たちも出てきました。この手紙の著者は、ユダヤ教の三本柱とされている「御使い」、「祭司制度」、「モーセ」の一つひとつを御子イエスと比較しながら、いかにイエス様がより優れた方であるかを説き、クリスチャンたちがキリストのうちに留まるように励まします。1章では、御使いよりも優れたイエス様について話しています。

 旧約時代までは、神様は、預言者たちを通して、多くの部分に分け、多くの方法で語られました。そして、イエス様以降の終わりの時には、御子なるイエス様を通して、最終的に語られました。特にイエス様は、本質上、神様と同等であられ、この方を通して私たちは父なる神さまの愛、恵み、力、栄光を知ることができます。イエス様はその力ある御言葉によって万物を保っておられ、罪のきよめを成し遂げ、神様の右に着座されておられます。

 イエス様は御使いよりも優れた神様の御子です。神様はイエス様を「子」と呼ばれましたが、御使いたちを「子」とは呼ばれませんでした。すべての御使いは「子」にひれ伏し、仕えなければなりません。御使いたちは神様に仕える霊であり、救いを受けた聖徒たちを助けるために遣わされた存在です。しかし、イエス様は世の誰とも、御使いとですら比べることができない卓越したお方です。イエス様のほかに、御使いや、私たちが尊く思うどんなものも、礼拝できる存在はありません。



適用:神の栄光の輝き、本質を見たいですか

一言:聖書のイエス様


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