聖書別日ごとの糧   >>   ヤコブ[2022]

2022年 09月 24日 (土)

ヤコブの手紙5:1-6(1)
金持ちの上に迫り来る悲惨

 使徒ヤコブは、不誠実な金持ちたちに警告しています。彼らは間違った方法で富を蓄積していました。彼らは、労働者に払うべき賃金を払いませんでした(4)。労働者たちは、金持ちの主人を法廷に訴えました。しかし、金持ちたちは法官たちにわいろを渡し、自分たちの過ちを正当化しました(ヤコブ2:6)。労働者たちは、金持ちたちに抵抗しませんでした(6)。このような不義に満ちた金持ちたちは、神様のさばきがあることを悟って、自分の罪を泣き叫びながら悔い改めるべきです(1)。私たちは正当でない方法で富を蓄積しようとする心を捨てなければなりません。

 また、彼らは物質の使い方においても間違っていました。彼らは財宝、華やかな服、金や銀などを倉の中にいっぱい積んで置きました。彼らは財宝を積んで置いたままにし、腐らせることがあっても、貧しい者たちには分け与えませんでした。服が蝕まれて着られなくなることがあっても、寒さに凍えている人々に分け与えませんでした。彼らは、自分たちのために贅沢なくらしをしながら、快楽に耽りました。獣のように自分たちの心を太らせました。彼らは、神様のさばきから免れることは出来ません(5)。私たちは、利己心を満たすためにではなく、主と福音のために、貧しい人々のために、喜んで物質を使うようにしましょう。



祈り:主よ!私たちが世の富に執着することなく、主の栄光と福音のために与えられた物を使うことができるように助けてください。

一言:主と隣人のために



2022年 09月 25日 (日)

ヤコブの手紙5:7-20(11)
耐え忍んだ人々は幸いである

ヤコブは、主の再臨を待ち望む聖徒たちに、やるべきことが何であるかを言っています。一つ目として、耐え忍び、文句を言い合ってはいけません。当時、聖徒たちは信仰のせいで世間から激しい迫害を受けていました。このような状況の中で彼らが一番すべきことは、さばきの主が再臨される時まで耐え忍ぶことでした。農夫が貴重な実りを得るまで耐え忍んで待つように、信者はさばきの日まで忍耐しながら待つべきです。耐え忍んだ人々は幸いです。なぜなら、苦難の中で忍耐した者は、神様の慈愛と憐れみを受けるからです。ところが、長く耐え忍びながら警戒すべきことは文句を言うことです。状況が悪くなって難しくなっても、互いにつぶやき合ってはいけません。裁きを免れるためです。

 二つ目として、苦難の中でも祈り、互いに罪を言い表すべきです。人々は苦難と試練の前では、心配したり文句をつぶやいたりしやすいです。しかし祈ることによって神様にもっと近づくべきです。その時、その人は神様に出会って力を受けます。リーダーたちは、肉体の病によって苦しんでいる人々のために祈るべきです。信仰による祈りは、病む人を回復させます。互いに罪を言い表し、互いのために祈るべきです。癒されるためです。

 三つ目として、罪人を立ち返らせるべきです。世は、信者たちが真理から離れるように誘惑します。それで、真理から離れて迷う兄弟たちがいます。この時、間違った道に外れてしまった彼らを放置したり、罪に定めたりするのではなく、彼らが悔い改めて神様に立ち返るように助けるべきです。これは、罪人の魂を死から救い出すことです。これは、再臨を待ち望みながら私たちクリスチャンが担うべき使命です。



祈り:主よ、私たちが主にあって耐え忍び,主の栄光を示す愛の共同体として、互いに祈り、助け合いながら主の再臨を待ち望むことができるように助けてください。

一言:忍耐しながら祈りなさい


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