聖書別日ごとの糧   >>   ユダの手紙[2023]

2023年 08月 30日 (水)

ユダの手紙1:1-16(3)
信仰のために戦うよう

ユダは手紙をしたため、聖徒たちが不敬虔な者たちによる悪い影響から福音信仰を守るよう励まします。当時教会に忍び込んで来た者たちは、神様の恵みを利用して罪を犯しました。罪を犯したとしても神様の恵みで赦されるのだから、自由に生きようと聖徒たちを迷わせました。また、彼らは唯一の支配者であり主であるイエス・キリストを否定していました。しかし、聖徒たちにひとたび伝えられた信仰は変ることのない真理です。聖徒たちはにせ教師に対抗し、信仰のために戦わなくてはいけませんでした。

ユダはここで、不信仰によってさばきを受けた者たちの例として3つ挙げています。イスラエルの民はエジプトの地から救い出されましたが、その後に、信じなかった人々は滅ぼされました。また、自分の領分を守らずに自分のいるべき所を捨てた御使いたちはさばかれました。ソドムとゴモラも彼らと同じように罪を犯したので、永遠の火の刑罰を受けました。不信仰なものは裁かれると聖書は一貫しています。だからこそ偽教師の結末も厳しいさばきを免れないと言います。

にせ教師たちは罪を犯し、肉体を汚し、権威を認めず、栄光ある者たちをののしりました(8)。彼らは肉の欲に従い、心の赴くまま、わきまえのない動物のように転落しました。おのれの利益を求め、カインのように霊的な殺人を犯し、バラムのように人々を迷わせ、コラのように神様に背きもしました。自分を養っているだけで、枯れに枯れて根こそぎにされた、実りなき秋の木のようです(12)。彼らは、ぶつぶつ不満を並べる一方で、その口は大きなことを語り、利益のために人にへつらうこともします。しかし、結局は彼らの不敬虔な行いと、すべての暴言について罪に定められるのです(11,15)。



祈り:私は、妥協を許さずかたくキリストに根ざすべきなのに、むしろ福音に対して打算的な心があったことを認め、悔い改めます。妥協せず福音に根ざして歩めるようにお助けください。

一言:戦いましょう



2023年 08月 31日 (木)

ユダの手紙1:17-25(20)
聖なる信仰の上に自分自身を築き上げ

使徒たちが前もって語った通り、終わりの時には、自分の不敬虔な欲望のままにふるまう、あざける者たちが現れます。この人たちは、分裂を起こす、生まれつきのままの人間で、御霊を持っていません。このような人たちに囲まれた信者は、自分自身をどう保てばよいのでしょうか。一番目に、最も聖なる信仰の上に自分自身を築き上げることです。キリストに根を下ろし、霊的に成熟することが大切です。偽の教えの上に建てられた人生は結局倒れてしまいます。二番目に、聖霊に頼り、祈り、目を覚ましていることです。三番目に、神の愛のうちに自分自身を保つことです。四番目に、永遠のいのちの約束が果たされるまで、主イエス・キリストのあわれみを待ち望むことです。また、ほかの人に対してどんな姿勢で接するべきでしょうか。一番目に、信仰がなく、疑いを抱く人々をあわれみ、助けることです。二番目に、にせの教えにより火の中に入った人をつかみ出して救うことです。三番目に、不敬虔な者の罪を忌みきらい、罪を犯した者をあわれみ助けることです。終わりの時代、聖徒らは自身の信仰を固く建てると同時に、信仰から離れた者を立ち返らせることに注力して行きなさいとユダは命じます。

信仰を守るための戦いは、自分の力ではなしえないものです。神様からの全面的な助けが必要です。神様は私たちをつまずかないように守ることができ、傷のない者として、大きな喜びとともに栄光の御前に立たせてくださいます。その方は、私たちの救い主である唯一の神様です。栄光、威厳、支配、権威のすべてを神様は兼ね備えておられます。神様に頼り、聖なる戦いをするなかで、私たちはきよい信仰の上に自分自身を築き上げることができるようになります。



祈り:自分の力で戦うことではなく、あなたの支えと力によって自分が建てられることを学びます。今日の日も、主がわたしを築きあげてくださるように祈ります。

一言:信仰の上に自分自身を立てることです


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