2013年 04月 28日 (日)
幻と啓示を誇るパウロ
1.パウロが見た栄光(1-6)
パウロは十四年前に、最も高い天に上って行きました。楽園に連れて行かれた彼は、到底表現することができず、また、誰にも伝えることのできない言葉を聞きました。これは、パウロが体験した最も光り輝く栄光でした。神様がこのような栄光を見せてくださったのは、多くの苦しみを受けているパウロを慰め、神様の御国に対する望みを強くさせるためでした。
このような幻と啓示を見たのが、それほど重要なことではありませんが、それを素晴らしい使徒である根拠だと主張する人々がいるとすれば、使徒パウロこそが最も栄光ある幻と啓示を見た使徒です。
2.パウロが持っていたとげ(7-10)
神様は、その啓示があまりにもすばらしいものだったので、パウロが高ぶることのないようにと、肉体のとげ、すなわち疾病を与えられました。パウロは、この苦しみを去らせてください、と三度も願いました。しかし神様は言われました。「わたしの恵みは、あなたに十分である。というのは、わたしの力は、弱さのうちに完全に現れるからである。」(9)。それでパウロは肉体のとげを大いに喜びました。キリストの力が現れることであるなら、パウロは自分の弱さ、侮辱、苦痛、迫害、苦難さえも誇っています。
祈り:主よ!私が、主の栄光のために、どんな苦難も弱さも愛し、誇るしもべになるように、助けてください。
一言:私が弱いその時に、強くなる
2013年 04月 29日 (月)
パウロの使徒権のしるし
1.使徒権を主張するパウロ(11-18)
パウロは、彼らが自分で大使徒だと主張する者たちに比べ、すこしも劣るところはない、と言いました(11)。パウロが使徒であるしるしは、コリントで行なわれた全ての働きからも、よく現れています。パウロは、コリントで多くの苦しみを耐え忍び、奇蹟と不思議と力あるわざを行ないました。パウロに劣っている点があるとすれば、それは彼らから生活費をもらわなかったことだけです(13)。しかし、それは彼らを愛し、負担をかけさせないためでした。パウロは三度目のコリント訪問をすると言いながらも、「負担はかけない」と言いました。パウロが求めるのは金銭ではなく、コリントの兄弟たち自身です。パウロは、彼らのためなら、財産だけではなく、自分自身も使い尽くす、と言いました(15)。信仰の力と、兄弟たちと、兄弟たちのための献身、これこそが使徒であるしるしです。
2.徳を築き上げようとしたパウロ(19-21)
パウロが今まで、自分を誇ったのは自己弁護のためではなく、徳を築き上げるためでした(19)。今、パウロは、もう一度コリント教会を訪問しようとしました。しかし、争い、ねたみ、憤り、党派心、そしり、陰口、高ぶり、騒動を見ることを願いませんでした。彼が願うのは、徳を築き上げることでした。パウロは、彼らが心から悔い改めることを、願っていました。
祈り:主よ!私が主のしもべたちを疑っていた罪を悔い改めます。私も彼らを愛し、共に苦難を担うように、助けてください。
一言:金銭より、人を求めよう
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