聖書別日ごとの糧   >>   民数記[2022]

2022年 03月 02日 (水)

民数記13:1-24(20)
偵察せよ

 神様はモーセに、父祖の部族ごとに一人ずつ、族長を遣わして、カナンの地を偵察させるように命じられました(1)。モーセは主の命令により、部族ごとに選ばれた族長を偵察部隊としてパランの荒野から遣わしました。また、上って行ってネゲブに入り、山地に行き、彼らが入るようになるカナンの地のすべてを綿密に調べてくるように命令しました。その地がどんなものであるか、 そこに住んでいる民が強いか弱いか、少ないか多いか、また彼らが住んでいる土地はどうか、それが良いか悪いか、彼らが住んでいる町々はどうか、それらは宿営か、それとも城壁の町か、土地はどうか、それは肥えているか痩せているか、そこには木があるかないか。勇気を出して、その地の果物を取って来るようにも言いました(18-20)。非常に具体的な命令でした。これは、彼らが偵察するところを必ず勝ち取れるという確信をもってきちんと偵察してほしいというモーセの心の表れでもあったのです。それで、彼らは上って行き、ツィンの荒野からレボ・ハマテのレホブまで、その地を偵察しました(21)。また、 彼らはエシュコルの谷まで行って、そこでぶどうが一房ついた枝を切り取り、二人で棒で担ぎ、ざくろやいちじくの木からも切り取って持って来ました(23)。

 私たちが征服しようとしているキャンパスも確信を持って、徹底的に偵察しなければなりません。「彼を知り己を知れば百戦危うからず」という故事成語もあるように、最近の若者の実情を知ることがとても大事です。単純に目に見えることだけでなく、その本質までを把握せねばならないのです。神様が必ず日本と世界のキャンパスを相続地として、私たちに与えてくださるという揺るぎない信仰を持ってキャンパスを偵察しましょう。



適用:兄弟姉妹たちの実情を知ろうとしますか

一言:偵察せよ



2022年 03月 03日 (木)

民数記13:25-33(30)
上って行って、そこを占領しましょう

 偵察から戻ってきた十二人の族長たちは、まずはモーセに、客観的な事実を報告しました(27-29)。しかし、この報告に対する解釈においては意見が分かれました。カレブはモーセの前で民を静めて「私たちはぜひとも上って行って、そこを占領しましょう。必ず打ち勝つことができます」と主張しました。他の十の族長たちは、「あの民のところには攻め上れない、あの民は私たちより強い」と言いはりました。現実的には、族長たちの話のほうが、説得力がありました。イスラエルはエジプトの奴隷から解放されたばかりの弱い民であったのに対し、カナンの原住民は力が強く、その町には城壁までもあったからでした。それに続いて出てくる彼らの話の中には、信仰的な言葉が一言もありませんでした(32,33)。彼らは、本当はサタンが植え付けた不信と恐れに取りつかれていたのでした。そうなった原因は、彼らの話を通して考えると、彼らがこの戦いを「自分たち」対「カナン人」の戦いだと思ったからでした 。しかし、実はこの戦いは「カナン人」対「神様」の戦いでした。負けるはずがない戦いだったのです。

 今あなたが戦っている戦いは何ですか。自分の中の不信仰、職場での人間関係、なかなか治らない病気、福音伝道の難しさ、子育てにおける難しさ、何度も挑戦しているけれども勝てずにいるもの…。カナンの原住民のように力が強く、怖い相手が目の前にいますか。その相手と主が戦ってくださると信じて、「主が戦ってくださるので、必ず打ち勝つことができます。」と信仰告白していきましょう。戦いの本質を知れば知るほど、勝利に対する確信は強くなっていくはずです。



適用:勝利の確信がありますか

一言:充分に勝ちます


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