聖書別日ごとの糧   >>   民数記[2022]

2022年 03月 14日 (月)

民数記19:1-22(9)
身の汚れを除かなければ

 荒野を移動するイスラエル人には、神様からの裁きによって死んだ遺体を収拾しなければならない時が頻繁にありました。しかし、死人に触れたり、近づいたりした人は汚れてしまいます。主なる神様は、死体に触れた人がきよくなれるように、「傷のない完全な、赤い雌牛」によるきよめを用意してくださいました。まだくびきを負わせたことがなく、傷のない完全な、赤い雌牛を屠り、会見の天幕の正面に向かってこの血を七度振りまきます。それを行った祭司は自分の衣服を洗い、からだに水を浴びます。雌牛の灰は汚れを除く水を作るために保存しておきました。死人に触れた者は、三日目と七日目に、雌牛の灰を混ぜた水で身の汚れを除いて、きよくなれます。

 死人は多くの人を汚れさせます。天幕に死人がいる場合、その天幕に入る者も、中にいる者も、ふたをしていない口の開いた器もみな、汚れます。死人は罪とそれによる汚れの深刻さを象徴しています。死人を不注意に扱うことで共同体を病気にかからせることがあるように、罪を軽んじて扱うと共同体に多大な被害を与えることがあります。だから汚れた場合には必ず神様の教えに従ってきよくしなければなりません。「赤い雌牛」が汚れを取り除くという方法は、十字架で血潮を流されたイエス・キリストによる贖いを予表しています。ヘブル人への手紙には、「…若い雌牛の灰を汚れた人々に振りかけると、それが聖なるものとする働きをして、からだをきよいものにするのなら、まして、キリストが傷のないご自分を、とこしえの御霊によって神にお献げになったその血は、どれだけ私たちの良心をきよめて死んだ行ないから離れさせ、生ける神に仕える者とすることでしょうか。」(9:13,14)とあります。イエスさまの血は、私たちを罪から救い出すだけでなく、罪から離れさせ、神様に仕える新しい生き方を与えてくれます。そのようなイエスの血の力を信じて、今日も主にあるいのちに満ちた勝利の一日を過ごしましょう。



適用:あなたの罪のきよめのささげ物はなんですか

一言:傷のないキリスト


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