聖書別日ごとの糧   >>   詩篇[2022]

2022年 10月 28日 (金)

詩篇126:1-6(5)
喜び叫びながら刈り取る

神である主は、バビロンでの捕虜生活を強いられた神の民を自分の故郷に帰すようにしてくださいました。詩人は喜びのあまり、まるで夢を見ているようでした(1)。考えられないこと、信じられないことが現実に起きたからです。バビロンでの捕虜生活を終え、エルサレムの宮に上り、主に礼拝を捧げられるようになったのは、イスラエルの民の努力や力によるものではありませんでした。それは、主がペルシア帝国の王の心を動かし、主自らが、成し遂げられた驚くべき奇跡でした。それを見た周辺の異邦人たちはこう言いました。「主は彼らのために大いなることをなさった。」(2)

イスラエルの民は、喜びのあまり、口は笑いで満たされ、舌は喜びの叫びで満たされました。「主は私たちのために大いなることをなされ、私たちは喜んだ。」そんな中でも詩人はまだ戻って来られないでいる同族のために祈っています。イスラエルの南地方は荒野のような地域です。しかし、秋に大量の雨が降ると、川が出来、急流となって流れます。すると、その乾いた大地は命あふれる豊かな大地に変わります。詩人はそれを思い出しながら、まだ帰って来ていない同族を一日でも早く救わってくださるよう祈っています(4)。詩人は涙とともに種を蒔く者は、喜びながら刈り取ろうと歌っています(5)。まだ捕虜生活を強いられている同族が多いということです。しかし、彼らのために涙とともに祈るとき、主の救いを見ることになります。私たちは、まだ罪と死の捕虜となって生活をしている周りの人々、キャンパスの兄弟姉妹、職場の同僚や家族のために、涙とともに執り成しの祈りを捧げるべきです。主の時に、必ず喜び叫びながら刈り取ることを信じなければなりません。



祈り:主よ、まだ罪と死の捕虜となっている人たちに、主の救いの福音を伝えることができるように助けてください。涙が出るような大変さがあったとしても、必ず、束を抱えて喜ぶ時が来ることを信じます。

一言:喜び叫びながら刈り取る


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