聖書別日ごとの糧   >>   ヨエル書[2014]

2014年 04月 07日 (月)

ヨエル2:1-17
あなたがたの心を引き裂け

 預言者ヨエルは、いなごの群れが襲って来る時の恐ろしい状況を、生々しく描写しています。いなごの群れが天を覆うと、暗黒の雲がかかったように、暗くなります(2)。その時が過ぎると、彼らの前では、火が焼き尽くし、彼らのうしろでは、炎をなめ尽くし、エデンの園のような国が、荒れ果てた荒野になります(3)。その有様は馬のようで、軍馬のように、駆け巡り、刈り株を焼き尽くす火の炎のような音を出します。彼らは互いに押し合わず、訓練された軍隊のように、めいめい自分の大路を進んで行きます。その前では、城壁も関係なく、家も関係なく、窓も関係ありませんでした。全ての物が徹底的にふみにじられ、その面前で地は震い、天は揺れ、太陽も月も暗くなり、星もその光を失います。いなごの災難は、最後の日にある神様のさばきを象徴的に見せてくれます。そのさばきは徹底的で、恐ろしいものです(11)。私たちは、「主の日」を考え、恐れおののいて、過ごさなければなりません。
 恐ろしい神様のさばきを目の当たりにした預言者は、切なる思いで教えました。「しかし、今、――主の御告げ。――心を尽くし、断食と、涙と、嘆きとをもって、わたしに立ち返れ。あなたがたの着物ではなく、あなたがたの心を引き裂け。あなたがたの神、主に立ち返れ。」(12,13a)。着物を引き裂く形式的な悔い改めではなく、心を引き裂いて、真実な悔い改めをしなければなりません。神様は恵み豊かで、あわれみ深く、怒るのにおそい方です。神様は、心を引き裂いて悔い改める人々に、さばきを思い直して、祝福してくださいます。

祈り:主よ!私は主の日に臨むさばきを恐れます。私の心を引き裂く悔い改めを受け入れてください。

一言:心を引き裂いて悔い改めよ



2014年 04月 08日 (火)

ヨエル2:18-32
わたしの霊を注ぐ

 私たちが心を引き裂いて立ち返るなら、神様もさばきの御旨を思い直されて、私たちを祝福してくださいます。その時、主はご自分の地をねたむほど愛し、ご自分の民をあわれまれます(18)。神様がご自分の民を憐れまれる時、どんなことが起きるのでしょうか。第一に、彼らは実を集めるようになります(19,22)。主が、彼らに穀物と新しいぶどう酒と脂をお与えになりますが、満足するようになります。荒野の草が芽を出し、木が実を結びます。彼らは実を集める喜びを味わうようになります。第二に、いなごの群れが追い出されます(20)。敵の軍勢のようないなごの群れは全滅し、腐敗した臭いが鼻をつきます。第三に、はずかしめを受けなくなります(26,27)。彼らは、豊かに食べさせてくださる主なる神様を賛美するようになります。神様は、彼らの神様となられ、不思議に思うぐらいに彼らをもてなします。滅びるしかない罪人であっても、心を引き裂いて悔い改めるなら、その人生はこのように変えられます。
 それだけではありません。神様は、心を引き裂く者に聖霊をくださり、聖霊が注がれる時、彼らは変えられます(28)。聖霊が注がれると、子どもたちは将来のことを話します。年寄りは夢を見ます。若い男は幻、すなわちビジョンを見ます。彼らは、現実問題や苦難に悩み苦しみません。現実と妥協をしません。彼らは、神様がくださるビジョンに従って、生きます。ついに、彼らはどうなりますか。さばきの日に、彼らは救いを得ます。聖霊に満たされ、主の御名を叫ぶ者は、誰でも救いを得ます。

祈り:主よ!悔い改めるので、私の心に聖霊をふり注いで下さい。いつもビジョンを見る生活をするように、助けてください。

一言:聖霊を注いでください


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