聖書別日ごとの糧   >>   アモス書[2014]

2014年 12月 17日 (水)

アモス9:1-15
倒れている仮庵を起こし

 アモスは幻の中で、主が下されるさばきの光景を見ました。主は祭壇のかたわらに立って、さばきを命じられました。宮の柱頭を打って、群衆の頭上で打ち砕かれるように、されました。この幻は、二年後のウジヤ王の時代に起きた地震によって、成就されました(1:1)。しかし、地震は始まりにすぎませんでした。その残った者は、敵が攻め入り、剣で殺します。それは、神様のさばきであり、誰も、どこへも、逃れることはできませんでした。神様のさばきは恐ろしく、厳しいものでした。それは、このようなさばきを通して、万軍の主を知らせようとするためでした。イスラエルが神様の御前で罪を犯したのは、神様がどんな方であるのかを、忘れてしまったからです。しかし、さばきを通してでも、もう一度、神様が分かる時、望みがあります。
 しかし、さばきも本当の意味では、終わりではありませんでした。神様はさばかれますが、完全には滅ぼされません。ダビデの倒れている仮庵を起こし、昔の日のように建て直そうとされます。これは、回復に対する約束です。その回復の日には、比べることができないほどの繁栄と平和の時が訪れます。収穫する物があまりにも多いため、収穫が終わる前に、また種を蒔くようになります。イスラエルの捕らわれ人が帰って来るようになります。彼らを彼らの地に植え、もう引き抜かれることはありません。それを通して、世界に対して、祭司の王国、牧者の国になるようにされます。この全てのことは、ダビデの子孫として来られるキリストを通して、成し遂げられます。それで、私たちも、たとえ罪と咎が多くても、キリストによって、この望みに参加することができます。

祈り:主よ!この罪人も、キリストの中で回復し、主の御国の回復の御業に用いてくださり、感謝と賛美をささげます。

一言:さばきの中にも、望みがある


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