聖書別日ごとの糧   >>   ミカ書[2020]

2020年 02月 14日 (金)

ミカ書1:1-16(2)
主が証人となる

 ミカはヨタム、アハズ、ヒゼキヤの時代、すなわち紀元前8世紀の預言者で、アモス、ホセア、イザヤと同時代に活動した預言者です。ユダの南西部の田舎、モレシェテ出身の彼は預言者として召され、サマリヤとエルサレムについて預言しました。彼の名前は「誰が主のようであろうか」という意味です。彼は名前通りに他の何にも比べられない神様を証しました。ミカ書は始めから厳かで、主が来られ、証言する内容から始まります。まるで裁判長が席に着くように神様は降りて来られます。
 その様子は次のようです。神様は地の高い所を踏まれます。世界の高い山々は主の足もとに置かれます。山々は溶け去り、谷々は裂けます。まるで火の前の、ろうのように、坂に注がれた水のように溶け去ってしまいます。荘大な大自然も神様の前ではちっぽけなものにすぎません。神様は恐ろしい大いなる力を帯びて来られます。このように来られた神様は、ヤコブのそむきの罪とイスラエルの家の罪について語られます。彼らの罪に関する証言は3章まで続きます。彼らは契約の御言葉から離れて数々の偶像崇拝と罪に溺れていました。神様の証言によって彼らの罪は明らかになりました。これらの罪のため、神様は彼らを裁かれます。罪には必ず裁きがあります。イスラエルの首都として栄えていたサマリヤは野原の廃墟となります。
 預言者ミカはジャッカルのように嘆き、だちょうのように悲しみ泣きます。サマリヤの罪の打ち傷が深すぎていやしがたく、その罪はユダにまで及び、エルサレムにも罪が蔓延しました。ユダも主の裁きを免れることはできません。ユダの町々には恥とわざわいが下ります。神様は人の行いだけを見るのではなく、心の奥底までをご覧になります。神様が証人となり証言されると、人のあらゆる罪と過ちが明らかになります。罪を軽く思ってはいけません。人に隠れて密かに罪を犯してはいけません。人を騙せても神様はすべてをご存じです。神様が一人ひとりに対し証人となって証言されるとすべてがあらわになります。


適用:どのように生きていますか

一言:主が証人です


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