聖書別日ごとの糧   >>   エペソ[2022]

2022年 08月 08日 (月)

エペソ人への手紙1:1-6(3)
天上にある霊的祝福

 エペソ人への手紙は、パウロがエペソの聖徒たちに送った書信です。パウロはまず、あいさつで、エペソの聖徒たちに恵みと平安がありますように、と言っています。パウロは、父なる神様を賛美しました。彼が神様を賛美する理由は、キリストにあって、私たちに、天上にあるすべての霊的祝福で、祝福してくださったからです。人々は祝福といえば、富と名誉、権威を受け、健康に長生きすることしか考えません。このような祝福は、この世に属する祝福です。このような祝福が本当の祝福だとすると、主と福音のために生き、監獄に入れられたパウロは憐れな人です。ところが、神様がキリストにあって私たちに与えられる霊的な祝福は、天上に属する霊的な祝福です。天上に属する霊的祝福とは何でしょうか。すべての人々に施される一般的な恵みとしての、祝福ではありません。キリストにあって、聖徒たちにだけ与えられた祝福です。神様は、世界の基が据えられる前から、私たちを選ばれ、ご自分の子どもとしてくださいました(4,5)。私たちは、神様の子どもになることはおろか、その方の愛と関心の対象となる資格さえない者です。しかし、神様の主観と、限りない恵みによって、神様の子どもになりました。今、私たちは、イエス・キリストにあって、子どもに施される父なる神様の特別な愛と関心を受けるようになりました。父なる神様は、私たちを神様の国の相続者にしてくださいました。私たちは、本当に祝福された人です。神様が私たちをご自分の子どもにしてくださった目的は何でしょうか。まず、神様の愛の中で、その御前に、聖なる、傷のない者にしようとされました。また、イエス様を信じる人々に与えられる、その恵みの栄光を賛美することを願われるからです。



適用:どんな祝福を受けていますか

一言:天上にある霊的祝福



2022年 08月 09日 (火)

エペソ人への手紙1:7-14(10)
キリストにあって、一つに集められる

 私たちが受けた霊的祝福の一つは、豊かなキリストの恵みによる贖い、すなわち、罪の赦しを受けるようになったことです(7)。贖いとは、奴隷市場で、奴隷の身代金を支払い、自由を得る時に、用いられる単語です。人は罪を犯したことで、罪の奴隷になりました。イエス様は、私たちを罪の奴隷から救うために、私たちが支払うべき罪の代価を、十字架で、代わりに支払ってくださいました。私たちは、十字架で、私たちのために流してくださったキリストの血によって、罪の赦しを受けました。キリストを通しての贖いの計画は、神様の御旨の中に潜んでいました。しかし、神様はキリストのうちに、選ばれた私たちに、知恵と思慮を持って、その奥義を悟らせてくださいました(8)。これは、私たちに臨まれた限りない神様の恵みです。

 神様がキリストを通して、成し遂げようとされる究極的な目標は、天にあるものも、地にあるものもみな、キリストにあって、一つに集められることです。人間の堕落によって、創造の秩序が壊れ、神様と人間、人間と人間の関係に深刻な問題が生じました。世の中は混とんとして、無秩序の中に置かれていました。しかし、時になると万物の頭であるキリストにあって、全ての被造物が一つに集められます。このような望みの中で、神様は聖徒たちを主権的に選ばれ、ご自分の相続者として立て、神様を賛美し、神様に栄光を与える者としてくださいました。私たちは、キリストにあって、秩序が回復した新しい世界で、イエス様と共に、永遠の治めるようになります。



適用:私たちの望みは何でしょうか

一言:キリストにあって、一つに集められる



2022年 08月 10日 (水)

エペソ人への手紙1:15-23(17)
エペソの聖徒たちのための祈り

 今日の御言葉は、エペソの聖徒たちに向けられたパウロの祈りです。エペソ教会は、つらい現実の中でも、御言葉中心の生活を守り、お互いに顧みて、愛しました。使徒パウロはエペソ教会のことを思い、感謝し、祈りました。彼は、エペソ教会のために、切実なとりなしの祈りをささげました。パウロは、エペソの聖徒たちに、知恵と啓示の御霊を与え、神様を知ることができるように、と祈りました(17)。世の中には、知るべきことがたくさんあります。しかし、そのどんな世の中の知恵をもっても、私たちは救いを得ることはできません。本当の神様と、遣わされたイエス様を知る時、救いと永遠のいのちを得ます(ヨハネ17:3)。また、パウロは彼らに知恵と啓示の御霊を注いでくださり、心の目を開いてくださることで、召されの望みが何であり、受け継ぐものがどれほど栄光に富むものなのかを悟らせるように祈りました(18)。神様の子どもとして召された私たちが受ける栄光は、どんなものでしょう。神様のうちにあるものをすべて、受け継ぐようになります。神様のうちにあるすべての豊かさとは、イエス様を信じ、神様の子どもになった私たちのために、備えられたものです。最後にパウロは、エペソの聖徒たちに知恵と啓示の御霊を注いでくださり、神様のすぐれた力を知るようにしてください、と祈ります(17-19)。神様のすぐれた力は、キリストの復活と、天に召されることを通して、現れます。神様の力は、キリストを死者の中から、再びよみがえらせ、神様の御座の右に着座されました。神様の力は、キリストによって、すべての支配、権威、権力、主権、そして、この世だけではなく、来るべき世界で、呼ばれるすべての名前の優れた方とされます。神様の力は、万物をイエス様の足の下に服従させ、その方を万物の上に、教会の頭とされます。この神様の力は、今日も、神様を信じて信頼する人々を通して、現れます。



適用:パウロの祈りの中で、心に湧き上がる所はどこでしょうか

一言:神様を知るようになること


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