聖書別日ごとの糧   >>   エペソ[2022]

2022年 08月 13日 (土)

エペソ人への手紙3:1-13(8,9)
キリストの富を異邦人に宣べ伝えるため

 パウロは神様の奥義について語ります。奥義とは秘められた計画であって、旧約時代には知らされていませんでした。新約の使徒たちと預言者たちに初めて啓示されました。神様は啓示によってこの奥義をパウロに知らされました。パウロが囚人となっているのも、この奥義を異邦人に宣べ伝えたからです。その奥義とは、「福音により、キリスト・イエスにあって、異邦人も共同の相続人になり、ともに同じからだに連なって、ともに約束にあずかる者になる」ということです。これは異邦人たちの努力によるものではなく、キリスト・イエスにあっての恵みと、福音によって与えられたものです。

 福音に仕える者となったパウロが宣べ伝えた内容は何ですか。パウロはキリストの測り知れない富を異邦人に宣べ伝えました。「測り知れない」とは、「底の知れない、測定できない、推し量ることのできない」という意味です。キリストの知恵と恵みと愛の豊かさは、人には到底見当も想像もつかないほど大きくて無尽蔵です。神様はパウロを通して、万物を創造した神様のうちに世々隠されていた奥義を明らかにされました。それは、ユダヤ人だけではなく、異邦人にもキリストの測り知れない富を伝えさせ、ともに恵みにあずかるようにされたことです。このように神様は、天上にある御使いたちに、教会を通して働かれる神様の豊かな知恵を知らされました。弱くて消えそうだった教会に、再びリバイバルがあちらこちらで起こり続ける御業を通して、御使いたちの想像を超えた豊かな神様の知恵が表れています。異邦人に対する神様の恵みがあまりにも素晴らしくて栄光に富んでいたので、パウロはその福音のために受けている苦難を苦難と思いませんでした。むしろ栄光に思い、大胆に福音を宣べ伝えました。



適用:福音のために苦難に遭っていますか

一言:栄光です



2022年 08月 14日 (日)

エペソ人への手紙3:14-21(18,19)
キリストの愛を知ることができますように

 パウロは牢の中で、天と地にあるすべての家族の元である御父の前に、膝をかがめて祈ります。彼は万物と全世界を支配しておられる神様を信じて、聖徒たちのために祈ります。彼の一番目の祈りは、「内なる人を強めてくださいますように」です。「内なる人」とは、心の奥底にある霊の部分、人の深い内面を意味します。内なる人が強くなるのは、御霊の働きによります。御霊は苦難の中でも、生きておられる神様に信頼し、喜びに満たされるように私たちの心の奥底から強めてくださいます。神様の栄光の豊かさに従って強めてくださいます。次に、パウロは「心のうちにキリストを住まわせてくださいますように」と祈ります。新しく生まれ変わることによって、御霊が心のうちにおられ、キリストが住まわれるようになります。パウロはキリストが力強く支配してくださるように祈りました。

 パウロは、満ち溢れるキリストの愛を知ることができるように祈りました。パウロはエペソの聖徒たちが愛に根ざし、愛に基礎をおいて、キリストの愛の広さ、長さ、高さ、深さがどれほどであるかを理解する力を持つように祈りました。キリストの愛はどこまでも続く永遠の愛です。その愛はどんなに深い罪の淵に落ちた人でも救い出すことができます。キリストの愛には人知をはるかに超えた神様の知恵とあわれみが満ち満ちています。パウロは聖徒たちがキリストの愛を知り、神様の満ち溢れる豊かさにまで満たされるように祈りました。パウロは、私たちが願うところ、思うところのすべてをはるかに超えて行うことのできる方に、教会において、またキリスト・イエスにあって栄光が、世々限りなくとこしえまでもあるように祈りました。



適用:何を祈っていますか

一言:キリストの愛を知ることができますように


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