2025年 03月 02日 (日)
ロトを救いに行ったアブラム
メソポタミアの四カ国同盟軍とカナンの五カ国同盟軍の間で大きな戦いが起こりました。シディムの谷、すなわち、今の塩の海(死海)で起こった戦いでした。メソポタミアのケドルラオメル同盟軍が勝利して、カナンの五カ国を略奪しました。ソドムとゴモラの全財産と全食料を奪って行き、アブラムのおいのロトとその財産も奪って行きました。そもそもロトが約束の地を離れてソドムに入ったのは、そこが一番安全だと思ったからでした。しかし一番安全だと思っていたところが、実際には一番危険なところでした。私たちの真の砦となり、身を避けることの出来る岩となるのは、神様だけです(詩18:2)。この神様を信頼することが一番の安全です。
一人の逃亡者が来て、アブラムに、ロトが捕虜になったことを告げました。アブラムはすぐに彼の家で生まれたしもべ三百十八人を召集して、ダンまで追撃しました。これは命がけで非常に危険なことでしたが、アブラムには失われた羊を探して救おうとする牧者の心がありました。夜間奇襲を敢行して、ロトと彼の家族、彼の財産まで全部を取り戻しました。これは、まことに驚くべき勝利でした。アブラムが戻って来た時、いと高き神の祭司であったメルキゼデクがパンとぶどう酒を持ってきました。神様の助けがあったからこそ戦争で勝利が出来たことをアブラムに思い出させ、神様を賛美しました。アブラムは全てのものの十分の一を彼に与えることで、神様に対する信仰と感謝の気持ちを表しました。そして、ソドムの王の提案を断り、神様にだけ栄光を帰しました。
祈り:主よ、羊たちを捕らえている敵がたとえ強くても、彼らを救い出そうとする心を私が持てますように。私をアブラムのような良い牧者にしてください。
一言:牧者の心と信仰
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