□10月5日(土)
破れ口に立つ者を求めた
エゼキエル書 22:1-31(30)
聖書本文
22:1 次のような【主】のことばが私にあった。
22:2 「人の子よ、あなたはさばくのか。この流血の都をさばくのか。それなら、この都にその忌み嫌うべきわざを残らず告げ知らせて、
22:3 このように言え。『【神】である主はこう言われる。自らのただ中で血を流して自分の刑罰の時を招き、自らのために偶像を造って自分を汚す都よ。
22:4 おまえは自分が流した血で咎を負う者となり、自分が造った偶像で身を汚し、自分の日を近づかせ、自分の年を来させた。だから、わたしはおまえを国々のそしりの的とし、すべての国の笑いぐさとする。
22:5 おまえの近くにいる者も遠くにいる者も、名を汚されて大いに混乱したおまえをあざ笑う。
22:6 見よ。イスラエルの君主たちは、おまえの中でそれぞれ力をふるい、人の血を流している。
22:7 おまえの中で父や母は軽んじられ、おまえのただ中で寄留者は抑圧され、おまえの中にいるみなしごややもめは虐げられている。
22:8 おまえはわたしの聖なるものを蔑み、わたしの安息日を汚した。
22:9 おまえの中には、血を流そうと他人を中傷する者がいて、ある者は丘の上で食事をし、おまえのただ中で淫らなことをした。
22:10 おまえの中では父の裸があらわにされ、おまえの中では月のさわりのある女が犯された。
22:11 ある者は隣人の妻と忌み嫌うべきことをし、またある者は淫らなことをして嫁を汚し、ある者はおまえの中で、自分の父の娘である自分の姉妹を辱めた。
22:12 おまえの中では、血を流すために賄賂が使われ、おまえは利息と高利を取り、隣人を抑圧して利得を貪った。おまえはわたしを忘れた──【神】である主のことば。
22:13 見よ。おまえが得た不正な利得と、おまえの中で流された血のために、わたしは手を打ち鳴らす。
22:14 わたしがおまえをさばく日に、おまえの心は耐えられるだろうか。おまえの手は強くあり得るだろうか。【主】であるわたしが語り、事を行う。
22:15 わたしはおまえを諸国の間に散らし、国々に追い散らし、おまえの汚れをすっかり取り除く。
22:16 国々の民が見ている前で、おまえはおまえ自身によって汚される。そのときおまえは、わたしが【主】であることを知る。』」
22:17 次のような【主】のことばが私にあった。
22:18 「人の子よ、イスラエルの家はわたしにとって金かすとなった。彼らはみな、炉の中の青銅、すず、鉄、鉛であり、銀の金かすとなった。」
22:19 それゆえ、【神】である主はこう言われる。「あなたがたはみな金かすとなったから、今、わたしはあなたがたをエルサレムの中に集める。
22:20 銀、青銅、鉄、鉛、すずが炉の中に集められるのは、火を吹きつけて溶かすためだ。そのように、わたしは怒りと憤りをもってあなたがたを集め、そこに入れて溶かす。
22:21 わたしがあなたがたを集め、あなたがたに向かって激しい怒りの火を吹きつけると、あなたがたは町の中で溶ける。
22:22 銀が炉の中で溶かされるように、あなたがたも町の中で溶かされる。このとき、あなたがたは、【主】であるわたしがあなたがたの上に憤りを注いだことを知る。」
22:23 次のような【主】のことばが私にあった。
22:24 「人の子よ、この都に言え。『おまえは憤りの日にきよめられず、雨も降らない地である。
22:25 そのただ中には預言者たちの陰謀がある。彼らは、獲物をかみ裂きながら吼えたける雄獅子のように人々を食らい、富と宝を奪い取り、その町にやもめの数を増やした。
22:26 その祭司たちはわたしのおしえを冒瀆し、わたしの聖なるものを冒し、聖なるものと俗なるものとを分けず、汚れたものと、きよいものとの違いを教えなかった。また、彼らはわたしの安息日をないがしろにした。こうして、わたしは彼らの間で汚されている。
22:27 その町の高官たちは、獲物をかみ裂く狼のようだ。人々の血を流し、たましいを滅ぼして、自分の利得を貪っている。
22:28 その町の預言者たちはむなしい幻を見、まやかしの占いをして、漆喰で上塗りをし、【主】が語っていないのに「【神】である主はこう言われる」と言っている。
22:29 民衆も虐げを行い、物をかすめ、窮する人や貧しい人を苦しめ、寄留者を不法に虐げた。
22:30 この地を滅ぼすことがないように、わたしは、この地のために、わたしの前で石垣を築き、破れ口に立つ者を彼らの間に探し求めたが、見つからなかった。
22:31 それで、わたしは彼らの上に激しい憤りを注ぎ、激しい怒りの火で彼らを滅ぼし尽くし、彼らの頭上に彼らの生き方を返した──【神】である主のことば。』」
聖書 新改訳2017 ©2017 新日本聖書刊行会 許諾番号 4-1009-2
日毎の糧
神様はエルサレムを、流血の都、偶像を造って自分を汚す都だと言われます。今や神様のさばきの日が訪れようとしていました。神様は民を、諸国の民のそしりとし、すべての国の笑いぐさとされます。エルサレムはどんな罪を犯したのでしょうか。君主たちは、父や母を軽んじ、在留異国人を虐殺し、みなしごや、やもめを虐げていました。エルサレムの民は神様の聖なるものをさげすみ、安息日を汚しました。ある者たちは、血を流そうと他人を中傷し、ある者は丘の上で食事をし、ある者はみだらなことをしました。エルサレムはあらゆる性的不道徳を行い、堕落し、利息と高利を取っていました。そうこうしながら民は神様を忘れていました。神様のさばきがあると思ってもいませんでした。主が長い間忍耐されていることを軽んじていました。しかし、神様はエルサレムを必ず罰します。エルサレムの民を諸国の民の中に散らし、国々に追い散らし、汚れを全く取り除かれます。そして諸国の民が見ている前で、ゆずりの地を与えられます。このときになって、彼らは神様が主であることを知るようになります。
神の民は、炉で溶かす必要がある役に立たない金かすのようなものでした。それで神様は彼らを怒りで溶かしてしまうでしょう。神様は再び、預言者たち(25,28)、祭司たち(26)、高官たち(27)そして民衆(29)の罪を指摘されます。彼らは上から下まで罪にまみれていました。神様は地を滅ぼすことがないように、石垣を築き、破れ口に立つ者を探しました。しかし、誰も見つかりませんでした。それで神様は彼らの上に憤りを注ぎ、激しい怒りの火で彼らを絶滅させ、彼らの頭上に彼らの行いを返されます。
祈り:主よ、私たちのためにイエス様が破れ口に立ってくださったことを覚え、感謝します。私も、他の人のために破れ口に立つことができるよう、日々、悔い改め祈れるように導いて下さい。
一言:イエス様が私たちのために破れ口に立っておられる
【日ごとの糧】(daily bread)とは
【日ごとの糧】は個人的に、毎日欠かさず聖書を黙想し、生活と一体化するよう助ける案内書です。今日の御言葉を毎日黙想するためのQT教材です。
三ヶ月ごとに定期的に出版し、4年間で聖書全巻を学ぶことができるように編集されています。
教会の早朝祈り会、家庭礼拝、その他の集まりで今日の御言葉として活用されています。
特に、このような集まりで受けた御言葉の恵みを書いてお互いに発表すれば、聖徒の交わりと信仰の成長に大きな助けとなります。
弊宣教会は1968から【日ごとの糧】を出版しており、現在も複数のスタッフ(幹事、牧師)によって執筆され、3ヶ月ごとに定期的に出版しております。日本UBFの日ごとの糧は、英語・韓国語の日ごとの糧を元に翻訳・編集されたものです。
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