聖書別日ごとの糧   >>   創世記[2004]

2004年 06月 08日 (火)

創世記1:1‐5
天地を創造された神様

Ⅰ.天地を創造された神様(1)
 「初めに」とは、時間が始まる時、すなわち永遠な時をさします。「はじめに」神様が天地を創造されました。神様が天地を創造されることによって時間が始まり、宇宙と万物が存在するようになりました。この世にある物は、偶然にまたは自然発生的に生まれたのではなく、神様の御心にしたがって創造されたのです。ですから、存在するものには全て神様のご計画があり、秩序と目的があります。多くの人々は、この世は偶然に存在するようになり、自分も猿から進化して人間になったと考えています。このような人々は、人生の無価値と運命的な考えから逃れることが出来ません。しかし、人生は無価値で運命的なものでは決してありません。神様は目的をもって人を創造されました。私達は神様の必然的な御心によってこの世に生まれ、価値ある存在となったのです。ですから、自分の気ままに生きてはいけません。私をこの世に生まれ、存在するようにされた神様の御心を探り、神様に対する畏敬心をもって生きるべきです。
Ⅱ.光を創造された神様(2‐5)
 初めて創造された地の状態は形がなく、何もなく、やみが大いなる水の上にありました。この時、神様は「光よ。あれ」と仰せられました。この光は、やみを照らします。また、すべての生命体にエネルギーを与えます。神様は、ご自分の創造された生命体と万物が存在できる基礎を作られました。

祈り:主よ、主が宇宙万物を創造され、すべてのものに尊い存在価値と必然的な目的があることを信じて感謝します。

一言:神様の中では、「運命」はない



2004年 06月 09日 (水)

創世記 1:6‐25
仰せられた神様

Ⅰ.創造の権能
 本文には「仰せられた」という御言葉が繰り返して出てきます(1:3,6,9,11,14,20,24)。「仰せられた」の後には、「するとそのようになった」という結果が続きます。神様が「大空よ。水の間にあれ」と言われると、そのとおりになりました。すべての創造の御業は、神様が言われると直ちにそのとおりになりました。神様は、すべてを御自分の御言葉で造られました。神様は太陽と月を造られ、鳥と魚、家畜をその種類によって造られました。神様は、御言葉で無から有を創造されました。神様の御言葉には、創造の力と変化の能力があります。神様は、今日も御言葉によって創造の御業、変化の御業を成しておられます。神様の御言葉に従順する人は、神様の助けによって新しく創造され、力ある御業をなすことが出来ます。
Ⅱ.創造の目的
 神様がそれぞれの日の創造の御業を終えられると、次の御言葉が必ず出てきます。「それをよしとされた。」 この御言葉は、創造の目的が神様に喜ばれるためであることを示しています。被造物の存在目的は、神様に喜ばれ、主の栄光を表すことです。

祈り:主よ、主の御言葉は、必ずそのとおり成されることを信じます。不信を悔い改め、心から御言葉を受入れます。

一言:神様の御言葉には力がある。



2004年 06月 10日 (木)

創世記 1:26‐31
人を創造された神様

Ⅰ.神の形の所有者(26,27)
 人間は、神様と交わることのできる霊的な存在であり、考え、判断できる理性的存在であります。また、高尚な人生を送ることのできる道徳的な存在です。これは、人が神様のかたちに似せて造られたからです。
Ⅱ.使命の所有者(28‐30)
 神様は人に、「生めよ。ふえよ。地を満たせ。地を従えよ。」という使命をくださいました。人には、自然万物をよく管理するという使命があります。人には食べて生きること以外に与えられた使命があるので、動物と違った価値のある人生を生きることが出来ます。
Ⅲ.非常に喜ばれた存在(31)
 神様は、人を創造された後、非常によかったと言われました。神様が御覧になるとき、私たちは非常によい存在なのです。自分の見た目が人に劣るからといって、また人間条件が人より劣るからといって劣等感に苛まれる人々がいます。人が不幸なのは、他人と比較して自分を見、相対的な優越感から自分の存在価値を見出そうとするからです。しかし、本当の自分の姿は、人々と比較して見出すことは出来ません。私たちを造られた神様の御前でのみ、本当の自分の姿を見つけることができます。神様の中でのみ、人は絶対的な価値を探すことができます。そして、その時、本当の喜びと平和を味わうことが出来ます。

祈り:主よ。神様が非常によかったと言われるほど、私が貴い存在であることを感謝いたします。人と比較して高ぶったり、劣等感におちいる罪を犯さないように助けてください。

一言:非常によかった存在


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