聖書別日ごとの糧   >>   創世記[2004]

2004年 06月 13日 (日)

創世記3:1-13
あなたはどこにいるのか

Ⅰ.アダムの罪と結果
 蛇はまず、神様の御言葉を引用して女を誘惑しました。女はサタンの言葉を聞いて、神様の愛に対し否定的な考えを持つようになりました。また神様の絶対的な御言葉を相対的に考えました(2,3)。女は次第にサタンが植えた偽りの確信に魅惑され(4)、神様のようになろうと傲慢になりはじめました(5)。結局、女はサタンの言葉を聞いて、善悪の知識の木の実を取って食べてしまいました(6)。そして夫にも取って食べさせました。アダムは妻の言葉より神様の御言葉を聞かなければなりませんでしたが、神様の御言葉に聞き従わず、女の言葉どおりにしてしまいました(17)。彼らは善悪の知識の木の実を取って食べましたが、実際にはサタンの言葉とは異なり、神様のようにはならず、善悪を知るようにはなりませんでした。むしろ羞恥心と自意識が生じただけでした。神様の御声を聞いて恐れ、その顔を避けて隠れました。真実を失い、罪を合理化し、責任転嫁までしました(12,13)。
Ⅱ.アダムに訪ねて来られた神様
 神様は罪を犯し、罪の意識と恐れにとらえられたアダムにまず訪ねて来られました。「あなたは、どこにいるのか。」(9) この御言葉は、神様に聞き従わなかったため神様を失った人間が悔い改め、立ち帰ることを願われる神様の愛の御声です。人間が神様を離れると、存在意味を失い、罪の奴隷になってしまうのです。しかし神様は真実に悔い改めるなら、再び受け入れてくださいます。

祈り:主よ!主を離れたら私には何の存在意味もありません。傲慢と不従順を悔い改め、もう一度主に出て行きますので、受け入れてください。

一言:私はどこにいるのか。



2004年 06月 14日 (月)

創世記3:14-24
救いの種を約束された神様

Ⅰ.救いの種を約束された神様(14,15)
 神様の呪いで、蛇は腹ばいで歩き、一生ちりを食べるようになりました。また女と敵意を置き、ついには「女の子孫」によって、滅びるようになりました。神様は蛇を呪いながら、救いの種を約束されました。これを「原始福音」と言います。そしてこの御言葉で「女の子孫」はイエス・キリストを指します。神様は時になると処女マリヤを通して、イエス・キリストがお生まれになり(ガラ4:4)、イエス様の十字架と復活を通して、サタンを滅ぼさせました(ヘブ2:14,15)。神様は呪いを受けるしかない人間にメシヤを約束してくださいました。罪によって死ぬしかない人間に、救いの道を開いて置かれた神様は聖なる愛の神様です。
Ⅱ.皮の衣をつくり、着せてくださった神様(16-24)
 女にはみごもりの苦しみを与え、夫を恋い慕い、夫が支配するようにされました。アダムは一生苦しんで食を得なければならなくなりました。何より最も悲惨なのは、ついには土に帰らなければならないことです(19)。一生苦労して何かを得るようですが、ついには死んでしまうことが罪を犯した人間の運命なのです。しかし神様は罪は憎まれますが、罪人は愛されます。それで獣を犠牲にし、皮の衣をつくって着せることで、恥を隠してくださいました。また、彼らをエデンから追い出されましたが、エデンの園を完全にはなくさずに、永遠のいのちの望みを残して置かれました(24)。

祈り:主よ!罪は憎まれますが、罪人を愛される主の聖なる愛に感謝賛美をささげます。

一言:神様の救いの愛


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