聖書別日ごとの糧   >>   創世記[2004]

2004年 06月 15日 (火)

創世記4:1-15
カインにしるしをくださった神様

Ⅰ.アベルとそのささげ物に目を留められた神様(1-5)
 アダムはエバを知って、カインとアベルを産みました。アベルは羊を飼い、カインは土を耕す者となりました。彼らはそれぞれ自分の産物からささげ物をしました。ところが神様はアベルとそのささげ者には目を留められましたが、カインとそのささげ物には目を留められませんでした。問題はどんなささげ物をするのかにあるのではなく、彼らがどんな心でささげたのかにあるのです。アベルはささげ物をしたばかりではなく、心をささげたので、神様は彼とそのささげ物を受け入れてくださったのです。
Ⅱ.カインにしるしを下さった神様(6-15)
 カインは神様の仕打ちに対してひどく憤り、顔色が変わりました。神様はこのような彼に罪の欲に打ち勝ち、善を行なうように話してくださいました。しかしカインは神様の御言葉を聞かずに、弟を石で打ち殺しました。神様の御前で悔い改めずに反発すれば、必ず恐ろしい罪を犯すようになります。カインは神様の罰を受け、地のさすらい人になりました。犯した罪に比べれば、彼の罰は寛大なものでした。しかしカインは自ら絶えがたい罪責感と死の恐怖に襲われました(13,14)。ところが慈悲深い神様は彼の訴えを聞かれ、彼にしるしを下さり、死の恐怖から解放させてくださいました。この神様は怒るのに遅く、愛と憐れみが限りない神様です。この神様の愛を知る時、反発心を捨て、悔い改めることができるのです。

祈り:主よ!主のはかりしれない愛によって感謝をささげます。私のかたくなな心を悔い改めますので、赦してください。

一言:長く耐え忍ばれる神様



2004年 06月 16日 (水)

創世記4:16-5:32
カインの子孫、セツの子孫

Ⅰ.カインの子孫(4:16-24)
 カインは主の前から去って、ノデの地に住み、町を建てました。家畜も飼い、音楽も始めました。あらゆる鋭い武器を生産するほど、金属文明も発達しました。しかし人々はどうでしたか。カインの子孫の中で代表的な人はラメクでした。彼は二人の妻をめとりました。彼は凶暴で、残忍に人を殺すことを自慢し、詩を作って歌いました(23,24)。よく文化文明が発達すると、人は次第に高尚になると考えがちです。しかしカインの子孫を見ると、文化文明の発達とともに、人間の罪はさらにひどくなり、広く広がっていることが分かります。罪の属性は次第に深くなり広くなるところにあるのです。カイン一人の罪は彼にとどまらず、その子孫に恐ろしい悪影響を及ぼすようになるのです。
Ⅱ.セツの子孫(4:25-5:32)
 アベルの死によって、世の中には義の種が途絶えました。しかし神様はアベルの代わりにセツをくださることで、義の御業が続くようにされました。セツの子孫たちは神様の名前を呼びました(4:26)。セツの子孫たちは、神様がご自分の御名のために残して置かれた聖なる種なのです。セツの子孫を残しておかれた神様は望みの神様です。世の中がいくら暗く、絶望的に見えても、神様は自ら聖なる種を残して置かれ、彼らを通して救いの御業を行なわれるのです。

祈り:主よ!セツの子孫たちを立てられた神様を通して、望みを発見し感謝します。私もこの時代の聖なる種になるように助けてください。

一言:聖なる種


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