聖書別日ごとの糧   >>   創世記[2004]

2004年 06月 23日 (水)

創世記12:1‐9
アブラムを呼ばれた神様

Ⅰ.アブラムを呼ばれた神様(1-3)
 神様はアブラムに生まれ故郷、父の家を離れて、神様が示される地に行くようにと命じられました。神様は、祝福も約束してくださいました。その祝福とは、①大いなる国民とされること ②アブラムの名を大いなるものとすること ③その名が祝福となることです。神様は何の希望もない人生を送っていたアブラムを祝福し、祝福の源とされることで、すべての人々を救おうとされました。今日の御言葉から、神様の召されには両面性があることがわかります。すなわち、神様は召された人々を祝福され、さらに、その祝福された人を人類の救いの御業に用いようとされます。このごろ、神様を信じはしますが、自分の祝福だけを願う利己的な信者が大勢います。しかし、神様は私たちが祝福を受けるだけでなく、祝福の源となることを望んでおられます。私たちが生まれ故郷、父の家を離れるとき、痛みや苦しみがあります。しかし、神様の召されに従うとき、祝福の源となることができます。
Ⅱ.御言葉にしたがったアブラム
 アブラムは主が言われたとおり出かけていきました(4)。アブラムは神様の召されを受けたとき、どこに行くのかもわかりませんでした(ヘブル11:8)。恐れと不安があったことでしょう。しかし、自分を祝福し、祝福の源としてくださるという神様の御言葉を信じ、従いました。

祈り:主よ。何の望みもなく生きていた私を召され、祝福の源とし、人々をすくう御業に用いてくださることを感謝します。主の約束の御言葉をつかみ、従います。

一言:召されの希望



2004年 06月 24日 (木)

創世記12:1‐9
物質訓練を受けたアブラム

Ⅰ.エジプトに下ったアブラム(12:10-13:4)
 アブラムは神様に従い、約束の地に滞在しましたが、その地にひどいききんがありました。このためアブラムはエジプトに下っていきました。ところが、そこで美しい妻のことで自分が殺されないかという恐れにさいなまれました。それで、自分の妻を妹だと偽りました。その結果、パロに妻を奪われてしまいました。しかし、神様がパロを災害でひどく痛めつけ、サライを救い出してくださいました。そればかりでなく、パロを通してたくさんの物品をくださいました。神様は約束どおりアブラムを助けられました。アブラムは不信を深く悔い改め、以前築いた祭壇の場所に戻り、主の御名によって祈りました。彼は、再び新しく出発しました。
Ⅱ.地を譲ったアブラム(13:5-18)
 エジプトでの出来事を通して、神様の助けを体験したアブラムは変わりました。神様の祝福により、アブラムとロトの所有が増えたため、二つの家族の牧者たちとの間に争いが起こりました。このときアブラムは、ロトに良い地を譲りました。アブラムがこのように譲ることができたのは、物質よりも親族をもっと愛し、神様の約束と祝福を信じたからです。自分の有益だけを求める人は、たえず人を傷つけ、神様に反発ばかりします。結局、アブラムはすべてのものを失ってしまいました。しかし、神様の祝福を信じ、信仰によって譲る人は、神様の祝福を受け、約束の地を相続するようになります。

祈り:主よ。物のことで人と争うより、主の約束と祝福を信じて譲ることができるようにしてください。

一言:祝福の源はひとつ


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