聖書別日ごとの糧   >>   創世記[2004]

2004年 07月 06日 (火)

創世記23:1-20
マクペラのほら穴を買ったアブラハム

Ⅰ.お金を払って墓地を買ったアブラハム
 アブラハムの同労者サラが享年127才でカナンの地ヘブロンで死にました。その時までも自分の所有地がなかったアブラハムはマクペラのほら穴を買って、私有の墓地としサラを葬ろうとしました。ところが、ヘテ人たちは日頃アブラハムを尊んでいて、埋葬地をただでやろうとしました。しかしアブラハムは決してただで得ようとはしませんでした。エフロンに銀四百シェケルの代価を払い、それを買いました。アブラハムは、尊敬される位置にいたからといって、ただで何かを得ようとしたり、無条件好意に甘えようとはしませんでした。
Ⅱ.マクペラのほら穴を私有の墓地としたアブラハム
 アブラハムが代価を払って墓地を買ったのは、はっきりと自分の所有地として定めるためでもありました。マクペラのほら穴がある地はアブラハムがカナンで、最初に持つようになった私有地でした。それは、カナンの全土を与えると言われた神様の約束に比べたら取るに足りない土地でした。しかしここにアブラハムとイサクとヤコブが葬られ、ヨセフもここに埋葬するように遺言を残しました。すなわち、マクペラのほら穴はイスラエルの永遠の故郷となり、後にはカナンの地を得る基礎になりました。

祈り:主よ!私が今まで福音の中で得た地と御業がたとえ小さなものであっても、遠い未来に世界を福音化できる基礎になることを信じます。

一言:マクペラのほら穴


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