聖書別日ごとの糧   >>   創世記[2004]

2004年 07月 07日 (水)

創世記24:1-9
アブラハムの結婚観

Ⅰ.私の生まれ故郷に行き、妻を迎えなさい(1-4)
 神様は年老いたアブラハムに全てのことにおいて祝福してくださいました。今、彼には息子イサクの家庭を築かなければならない使命が残っていました。アブラハムは、自分の全財産を管理している家の最年長のしもべに、これを頼みながら言いました。「私がいっしょに住んでいるカナン人の娘の中から、私の息子の妻をめとってはならない。あなたは私の生まれ故郷に行き、私の息子イサクのために妻を迎えなさい。」(3,4)カナン人はノアの三人の息子のうち、ハムの子孫で呪いを受けた部族でした(9:25)。彼らを神様を知らない偶像崇拝者たちでした。いくら人間条件がよくても偶像を崇拝する女であれば、夫を誘惑し、神様から離れさせ、結局偶像崇拝者にしてしまいます(申7:3,4)。反面、「私の生まれ故郷」は、アブラハムが神様に召されて去ったハランですが、そこには神様を信じるセムの子孫が住んでいました。アブラハムは自分の息子イサクを、神様を信じる信仰の女性と結婚させようとするはっきりとした原則を持っていました。
Ⅱ.御使いをあなたの前に遣わされる(5-9)
 アブラハムのしもべはイサクを連れて行くことを願いましたが、アブラハムは連れて帰ってはならない、と言いました。彼は、神様が御使いを遣わして、必ず息子イサクの妻を遣わしてくださることを信じました(7)。彼は人間条件を見て来る女ではなく、神様から遣わされた人を息子の妻として得ようとしました。

祈り:主よ!この地の両親と子どもたちに信仰の結婚観を与え、健全な信仰の家庭を立ててください。

一言:信仰の結婚



2004年 07月 08日 (木)

創世記24:10-27
祈るアブラハムのしもべ

Ⅰ.まず祈るしもべ(10-14)
 アブラハムのしもべは十頭のらくだと貴重な品々を持って出発し、長旅の後、メそポタミヤのナホルの町に着きました。彼には、イサクの妻になる人に会って連れて来なければならない使命がありましたが、どこからどのようにすればいいのか、漠然としていました。しかし彼はまず祈りました。神様が彼にイサクの同労者に会わせてくださるように祈り(12)、彼が泉のそばに立っている時に、彼に水を飲ませるだけではなく、彼のらくだにも水を飲ませる女がいれば、その人こそ神様が備えられたイサクの同労者だと思うと祈りました。
アブラハムのしもべは、神様が全てのことに自ら導いてくださる方であることを信じました。それで、漠然とした時、祈ることができました。
Ⅱ.感謝するしもべ(15-27)
 アブラハムのしもべが祈っている時、リベカが水がめを肩に載せて現われました。彼女は非常に美しく、純潔な処女でした。また、彼が祈った通りにすぐに水を飲ませただけではなく、話すことのできない家畜にまで水を飲ませました。彼女は手まめで、親切で、家畜のことまでも考える愛がありました。また、彼女はアブラハムがそれほどまで念を押して頼んだアブラハム族の娘でした。それで、彼はひざまづいて神様を礼拝し、賛美して、感謝の祈りをささげました。

祈り:主よ!全てのことにまず祈る祈りのしもべになり、神様の導きを信じる信仰の人にしてください。

一言:まず祈るしもべ



2004年 07月 09日 (金)

創世記24:28-49
忠実なアブラハムのしもべ

Ⅰ.使命を優先させたアブラハムのしもべ(28-33)
 リベカの話しを聞いたラバンは泉のところに走って来て、アブラハムのしもべを迎え入れ、家に連れて行き、手厚くもてなしました。足を洗う水を与え、おいしい料理を準備しました。アブラハムのしもべは遠い道のりを旅して来たので、たいへん疲れていて、お腹もすいていたことでしょう。彼はまず食べ物を食べて休んだ後、余裕を持って物事を始めることもできました。しかし彼はまず使命を優先させました。「私の用向きを話すまでは食事をいただきません。」(33)彼は一瞬たりとも自分の使命を忘れませんでした。神様のしもべは自分のことよりも、まず使命を優先させ、忠実に使命を担わなければなりません。
Ⅱ.忠実なアブラハムのしもべ(34-49)
 アブラハムのしもべは、自分があくまでアブラハムのしもべであることをはっきりと明かしました(34)。そして今まで起きたことを具体的に話しました。彼がこのように具体的に話したのは、神様がこのことを自ら行なわれ、導いてくださったことを証しするためでした。そして彼は、自分が行動できるように彼らの決断を求めました(49)。彼は本当に忠実なアブラハムのしもべでした。彼のこのような忠誠心は神様を信じる信仰から出ました。任せた者に求めるものは忠誠です(Ⅰコリ4:2)、神様は忠実な人を喜ばれ、神様の救いの御業に尊く用いられます。

祈り:主よ!私が任された使命を忠実に担うことができなかった罪を悔い改めます。まず使命を優先させる者としてください。

一言:任せた者に求めるものは忠誠



2004年 07月 10日 (土)

創世記24:50-58
まいります

Ⅰ.このことは主から出たことですから(50-53)
 アブラハムのしもべの話を詳しく聞いたラバンとベトエルが次のように答えました。「このことは主から出たことですから、私たちはあなたによしあしを言うことはできません。」(50) 彼らはリベカの兄であり父として、自分の願い通りにリベカを結婚させたいと思ったことでしょう。しかし、アブラハムのしもべの話を通して、全てのことが神様によるものであることを悟りました。また、彼らは神様の導きの前で、自分たちがよしあしをいうことができない存在であることを認識しました。彼らはリベカの人生を、自分たちが主管しようとせず神様に委ねました。
Ⅱ.まいります(54-58)
 ラバンとベトエルは、リベカを神様に委ねることにしましたが、少なくとも十日間は一緒にいたいと思いました。しかし、アブラハムのしもべは、自分の使命があるのですぐにリベカを連れて行くことを望みました。どうするかを当事者であるリベカが決めなければなりませんでした。ところが、彼女は、「まいります。」と一言答えました。彼女は、自分の夫になるイサクがどんな姿をしているのか、どんな性格なのか、全く知りませんでした。ただ、この結婚が神様によるものだという一つの事がらだけを信じ、「まいります」と答えました。彼女は神様の願われることなら何でもできる信仰と決断のある人でした。神様は、神様を信じ全てのことを彼に委ねられる人々を御自分の救いの御業に用いられます。

祈り:主よ!信仰がなく「まいります」と言えなかった罪をお赦しください。私を決断の人として立ててください。

一言:信仰によってまいります



2004年 07月 11日 (日)

創世記24:59-67
幾千万人の母リベカ

Ⅰ.幾千万人の母になったリベカ(59,60)
 リベカの家族は彼女の決断を尊く思い、彼女を祝福しました。「われらの妹よ。あなたは幾千万にもふえるように。そして、あなたの子孫は敵の門を勝ち取るように。」(60) 彼らはリベカが将来幾千万人の母になるというビジョンを見、彼女の子孫の中からキリストが誕生することを望みました。幾千万人の母とは、多くの人々を抱いて育てる人を意味します。一人を抱いて育てるとき、その人に対する深い理解と愛と忍耐が必要です。その人の短所と過ちを担わなければならず、その人の長所と賜物を生かさなければなりません。何よりもその人が神様の人として変わるように、神様の御言葉と祈りでその人を養育しなければなりません。まして、幾千万人を育てるのはどうでしょうか。リベカは幾千万人の母として、夫イサクを信仰で助け、息子のヤコブを信仰の人として育てました。
Ⅱ.リベカを迎えたイサク(61-67)
 ついに、リベカはアブラハムのしもべについて行き、イサクがいる所につきました。一方、イサクは夕暮れ近く野に散歩に行き、黙想している時にリベカの一行を迎えました。イサクはアブラハムのしもべから全てのことを聞き、彼女を妻として愛しました(67)。イサクもリベカをよく知りませんでしたが、神様が彼女を導いてくださったので、彼女を妻として迎え愛しました。

祈り:主よ!この時代の女たちがシンデレラ症候群にかかり役に立たなくなるより、多くの人を抱いて育てる母になるように祈ります。

一言:幾千万人の母


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