聖書別日ごとの糧   >>   創世記[2004]

2004年 07月 21日 (水)

創世記32:1-12
恐れの中で切に祈るヤコブ

Ⅰ.非常に恐れ心配したヤコブ(1-8)
 故郷が近づいて来ると、ヤコブは兄エサウに使いを送って恵みを求めました。ところが、使いが戻って来て、彼に伝えた知らせはエサウが400人を連れて来るという内容のものでした。この知らせを聞いたヤコブは非常に恐れ心配しました(6)。それで羊と牛を二つのグループに分けて、一つが打たれればもう一つを連れて逃げる計画を立てました。しかし神様は約束通りに故郷に帰るヤコブのために軍隊を送って保護してくださいました(1,2)。ヤコブがそれを見ても、それほどまでに不安になった理由は何でしょうか。第一に、神様を信じることができない不信仰のためにであり、第二に、かつて兄に対する罪意識のためでした。不信と罪意識は人の心に恐れを植え、心配させます。
Ⅱ.切に祈るヤコブ(9-12)
 ヤコブは不安でしたが、だからといって逃げることもできませんでした。彼は恐れながらも神様の御前に出て行って切に祈りました。彼は神様の約束をつかんで祈りました。ところが彼は祈ったにも関わらず、恐れと不安から抜け出すことができませんでした。あまりにも不安なので祈りましたが、全面的に神様に信頼しなかったからです。私たちもヤコブのように祈る時がよくあります。切実な問題で祈りますが、不安と恐れと心配事で、依然自由を得ることができません。しかし祈りの要塞は神様に対する信仰です。信仰のない祈りは心に平安を得ることができません。

祈り:主よ!私の不信と恐れを赦してください。私とともにおられる主に対する信仰をくださり、平安をください。

一言:信仰によって祈る



2004年 07月 22日 (木)

創世記32:13-32
ヤコブの名前を変えられた神様

Ⅰ.私を祝福してくださらなければ(13-26)
 ヤコブは兄の機嫌をとろうと多くの贈り物を準備しました。そして贈り物を運ぶ群れと群れの間には距離を置くなどもしものことに備え、万全の体制を整えました。それでも恐れは消えず、彼が得たすべての財産と二人の妻と子どもたちを送っておいて、自分はヤボクを渡れずにいました。ある人と夜明けまで格闘して、もものつがいがはずれたので、彼は神様を掴んで哀願しました。「私はあなたを去らせません。私を祝福してくださらなければ。」(26)。彼は、人が世で望むものをみな得たとしても神様の祝福がなければ本当の幸せを得ることができない、と悟るようになりました。また、それは人間の誠実さと執念で得ることができず、神様が与えなければならないと悟りました。
Ⅱ.ヤコブの名前を変えてくださった神様(27-32)
 神様は祝福を求めるヤコブにその名前を聞かれました。そして彼の名前をイスラエルに変えてくださいました。名前を変えることは、その人格と内面を変えることです。彼は神様と対面したので死ぬしかない罪人でしたが、神様が彼を赦され、新しい命をくださったことを知りました(30)。人間の生活における本当の祝福とは、神様に出会って罪の赦しを得、新しい人になることです。その時にこそ本当の幸福を得ることができます。

祈り:主よ!主の祝福がない限り、私の心の中には平安がありません。私の罪を赦してください。私の名前を変えてください。

一言:名前を変えてくださる神様


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