聖書別日ごとの糧   >>   創世記[2004]

2004年 07月 29日 (木)

創世記40:1-23
監獄の中でも他人を顧みたヨセフ

Ⅰ.相手の顔色を見たヨセフ(1-8)
 ヨセフは監獄に入れられた時、パロの臣下の中で、献酌官長と調理官長が監獄に入れられました。ところがある日の朝、彼らを見ると顔色がよくありませんでした。ヨセフは彼らに尋ねました。「なぜ、きょうはあなたがたの顔色が悪いのですか。」ヨセフはあいまいに苦難を受けながらも、自己憐憫に浸りませんでした。自分のことを考えても苦しいのに、あえて他人の顔色をうかがって繊細に顧みて、心から助けようとしました。過去、ヨセフは父の特別な愛を受け得意になって、自己中心的であり、自分の言行によって兄たちがどれだけ大きな苦痛を受けたのかを知りませんでした。ところが、苦難を受けながら彼は他の人の苦難も考えることのできる成熟した人に成長しました。
Ⅱ.恵みを忘れた献酌官長(9-23)
 ヨセフは献酌官長の夢と調理官長の夢の話を聞き、その夢を解釈しました。特に、献酌官長の夢を解き明かしながら、もし彼が復職したら自分の悔しい思いを王によく話すように頼みました。しかし献酌官長は復職するとヨセフのことを忘れてしまいました(23)。人に頼ったり、期待をかければ、必ず絶望するようになり、傷を受けるようになります。ヨセフは、この事件を通して神様だけに頼る信仰を学びました。

祈り:主よ!私が自分の苦難だけを考え、一緒に住む人に対して関心がありませんでした。他人を考える内面性をもたせてください。

一言:兄弟の顔色をまで顧みる成熟した内面


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