聖書別日ごとの糧   >>   創世記[2004]

2004年 07月 30日 (金)

創世記41:1-36
パロの夢を解き明かしたヨセフ

Ⅰ.パロ王の前に立つようになったヨセフ(1-14)
 パロはある日、二つの不思議な夢を見ました。最初は、つやつやした、肉付きの良い七頭の雌牛が、醜いやせ細った七頭の雌牛に食べられてしまう夢でした。次は、肥えて豊かかな七つの穂が、東風にやけたしなびた七つの穂に飲み込まれる夢でした。王は心が騒ぐので、すべての呪法師と知恵のある者たちを呼び寄せましたが、誰も解き明かすことができませんでした。その時ちょうど献酌官長が、自分が監獄に入れられた時ヨセフが夢を解き明かした通りに釈放されたことを思い起こして、パロに告げました。それで、ヨセフは監獄から出て王の前に立つようになりました。時になると、神様は必ず正しく報いてくださいます。
Ⅱ.パロの夢を解き明かしたヨセフ(15-36)
 パロの夢を聞いたヨセフの答えははっきりとしていました。「パロの夢は一つです。神がなさろうとすることをパロに示されたのです。」(25)パロの夢は、7年間の大豊作の後、それよりひどい大凶年が続くというものでした(29,30)。ヨセフはパロの夢を解き明かすだけではなく、その対策も提示しました。そしてパロの夢は神様がなさろうとすることをパロに見せるためであることを教えました(25,26,32)。ヨセフのこのようなはっきりとした知恵は神様から来たものです(16)。人間の知恵では限界があります。しかし神様に知恵を求めるものには主がくださいます(ヤコ1:5)。

祈り:主よ!私の知恵では何もすることができません。私に与えられた機会を逃さない知恵をください。

一言:神様を恐れることは知恵のはじまり



2004年 07月 31日 (土)

創世記41:37-57
エジプトの総理になったヨセフ

Ⅰ.総理になったヨセフ(37-45)
 パロと家臣たちはヨセフの夢の説明と彼が提示した対策を聞きながら感嘆しました。パロは「「神の霊の宿っているこのような人を、ほかに見つけることができようか。」と言いながらヨセフの知恵と聡明を賞賛しました。そして即座でヨセフをエジプトの総理として任命しました。今は彼の許しなくしてはだれも手足を上げることもできないほどヨセフは大きな権威を持つようになりました。パロが奴隷の青年だったヨセフをこんなに高くした理由は何ですか。ヨセフは「神の霊の宿っているような人」だったからです。神様を畏れ、神様に頼ることによってヨセフの人生は成功しました。
Ⅱ.神様に感謝するヨセフ(46-57)
 ヨセフの説明のとおりにエジプトは七年間大豊作でした。人々は愚かで一度豊作になると永遠に豊かになると錯覚します。それで勝手に使い、浪費してしまう癖があります。しかし、ヨセフは譲与農産物を徹底に集め、その食糧を町々にたくわえました。ヨセフは今まで曖昧に苦難を受けたので今は高い地位を利用して自分に悪を行なった人々に復讐することができました。また、このように成功したのは自分の力によってできたと思い、勝手にふるまいがちでした。しかし、彼は息子たちの名前をマナセ(神様が私のすべての労苦を忘れさせた)、エフライム(神様が私を実り多い者とされた)と名づけました。彼は神様の慰めと愛に感謝し、すべての栄光を神様に帰しました(51,52)。

祈り:主よ!私にあるすべての咎にもかかわらず、勝利を与えてくださった主に感謝と賛美、栄光をささげます。

一言:勝利を与えられる方は神様だけです。


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