聖書別日ごとの糧   >>   創世記[2004]

2004年 08月 01日 (日)

創世記42:1-17
兄たちに会うようになったヨセフ

Ⅰ.弟ヨセフを伏して拝んだ兄たち(1-8)
 飢饉のためにカナンの地にいたヤコブの家族たちも深刻な食糧難を経験するようになりました。ヤコブは子どもたちを送って穀物を買って来るようにしました。しかし、ヨセフの弟ベニヤミンは行かせませんでした。なぜなら、わざわいが彼にふりかかるといけないと思ったからです。こうして兄たちはエジプトに来て総理大臣になったヨセフの前に伏し彼を拝みましたが、それによって20年前のヨセフの夢は成就しました。兄たちは妬みによってヨセフを売りましたが、神様をそれを用いてヨセフの夢を成し遂げさせてくださいました。
Ⅱ.兄たちを間者にしたヨセフ(9-17)
 ヨセフは20年前の夢が成就したことを悟った瞬間、兄たちを間者として扱いました。ヨセフがこのようにしたのは兄たちがベニヤミンに害を与えたのではないか、またベニヤミンと父に対してどうしているのかを知るためでした。それで、間者ではないという兄たちの説明を聞いたヨセフはわざと兄たちを監禁し、彼らのうちのひとりが行って弟ベニヤミンを連れてきて真実を証明するようにしました。
 20年ぶりに会った兄たちに対するヨセフの嬉しさをどんなに大きかったでしょうか。しかし、彼は兄たちが自分たちの罪を悔い改めるように助けるために兄たちを間者として扱いました。本当の愛は無条件受け入れてあげることではありません。神様の御前で自分の罪を悟り、悔い改めるように助けることです。この愛こそが人を生かします。

祈り:主よ!私は羊たちを愛していますが、神様の側に立って愛するように助けてください。

一言:真の愛



2004年 08月 02日 (月)

創世記42:18-37
兄たちから離れて泣いたヨセフ

Ⅰ.兄たちから離れて泣いたヨセフ(18-25)
 三日後、ヨセフは自分も神様を恐れる者だから、みなを監禁することはしないで、ひとりだけを監禁所に監禁しておくから、他の兄弟たちは穀物を持って行って末の弟を連れてくることによって自分たちの真実を立証するようにしました。すると、彼らは恐ろしい罪意識に苦しみました。20年前、弟があわれみを請うたとき、彼の心の苦しみを見ながらも奴隷として売ってしまったその罪のためにこんな苦しみに会っているのだと思いながら苦しみました(21)。ヨセフは20年の歳月が流れても罪意識のために苦しみ、悩んでいる兄たちを見て心が痛くなりたくさん泣きました。人の罪の問題が解決されるように助けることはやさしいことではありません。苦しみと涙をなくしてはできないことです。たましいの救いに対する熱い思いを持って悲しみ、心を痛める人だけが羊たちを罪から救い出すことができます。
Ⅱ.心配し、身を震わせた兄たち(26-38)
 彼らは帰りの宿泊所で自分たちの袋の中に自分たちの銀が返されていることが分かりました。しかし、彼らはその銀のために喜ぶことはできませんでした。神様が彼らを罪に陥れて懲らしめるためではないかと思って心配し、身を震わせました。そのことを聞いた父ヤコブも非常に恐れました。兄たちは隠れている罪のために何事が起こっても苦しみました。このように罪は自分を苦しめ、他の人にも深い傷と悲しみを与えます。

祈り:主よ!私が羊たちの罪を判断し、罪に定めるより罪を悔い改めて救いを得るように助けることができるように助けてください。羊の救いのためならどんな痛みと悲しみも担えるように助けてください。

一言:涙を流す牧者


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