聖書別日ごとの糧   >>   創世記[2004]

2004年 08月 05日 (木)

創世記44:1-17
兄たちを試してみるヨセフ

Ⅰ.自分たちの潔白を主張する兄たち(1-9)
 ヨセフは兄たちを送りながらベニヤミンの袋に銀の杯を入れて置き、管理者もついて行って追及するようにしました。「なぜ、あなたがたは悪をもって善に報いるのか(4)。」すると兄たちは「私たちが、袋の口から見つけた銀でさえ、カナンの地からあなたのもとへ返しに来たではありませんか。どうしてあなたのご主人の家から銀や金を盗んだりいたしましょう。しもべどものうちのだれからでも、それが見つかった者は殺してください。」と誓いました。今まで罪のために苦しんでいた彼らでしたが、今は死をも覚悟して奴隷になることがあっても真実に生きようとしています。
Ⅱ.神様の御前で罪を認める兄たち(10-17)
 ヨセフの管理者は袋からそれが見つかった者だけが奴隷になることを言い、年長の者から調べ始めました。ところが、これは何でしょう。その銀の杯はベニヤミンの袋から見つかりました。管理者の言うとおりに彼らはベニヤミンだけを残して家に帰らなければならなくなりました。しかし、ユダはヨセフに神様が自分たちの咎をあばかれたので自分たちもヨセフの奴隷になると言いました。ユダがヨセフを売った時は神様を恐れませんでした。しかし、今は神様を恐れるようになり、神様の御前で自分は罰せられて当然な罪人であると告白しました。人は罪人である自分を発見しただけ罪から救われることができ、神様に用いられる新しい人に変えられます。

祈り:主よ!私が神様の御前で罪人であり、罪のために罰せられるべき罪人であることを告白します。私を救ってくださり神様のために、人類のために用いられる人になるように助けてください。

一言:神様の御前での自己発見



2004年 08月 06日 (金)

創世記44:18-34
ベニヤミンの変わりに奴隷になると言うユダ

 ヨセフは一緒に責任を負うと言っている兄たちの意見を黙殺し、ベニヤミンだけがヨセフの奴隷となればよいと言いました。ヨセフはこのようにして兄たちが変えられているかどうか確認しようとしました。
 そのとき、ユダはエジプトの総理大臣であるヨセフに近づいて懇請しました。彼は自分がどのようにしてベニヤミンを連れて来るようになったのかを詳細に陳述しながら父ヤコブがどんなにベニヤミンを愛していたかを説明しました。父ヤコブのいのちが弟のいのちにかかっていると言いました。ですから、あの子を連れて行かないなら、父を悲しみながらよみ下らせることにもなると言いました。ユダはかつて父の心に傷つけ、弟を売ってしまった人でした。しかし、今は父の心を深く理解し、父と弟を心から愛しています。何よりもユダは自分がベニヤミンの代わりに奴隷になるのでベニヤミンだけは父の所に帰らせてくれるようにお願いしました。彼は愛するベニヤミンと父のためにはどんな犠牲でも払う覚悟ができていました。ユダは本当に過去の罪を悔い改め、悔い改めにふさわしい実を結ぼうとしました。
 イエス様は「人がその友のためにいのちを捨てるという、これよりも大きな愛はだれも持っていません。」と言われました(ヨハネ15:13)。ユダはこのような美しい愛の所有者になったのです。私たちも妬みと利己心を悔い改め、この愛を学ばなければなりません。

祈り:主よ!罪の奴隷であった私のためにいのちをささげられた主の恵みを覚えます。私も羊たちのためにこの愛を実践するように助けてください。

一言:「あがないの代価になられたイエスさま」


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