聖書別日ごとの糧   >>   創世記[2004]

2004年 08月 07日 (土)

創世記45:1-15
声をあげて泣いたヨセフ

Ⅰ.兄たちと口づけし、彼らを抱いて泣いたヨセフ(1-8)
 ヨセフは兄たちが悔い改めるまで自分の感情を制しながら彼らを助けるために多くの痛みを経験しました。ところが、彼はベニヤミンの代わりに奴隷になると懇願するユダを見てユダが悔い改めたことを知るようになりました。それを見て彼は人々を自分の所から出して声をあげて泣きながら自分がヨセフであることを明らかにしました。そして彼らに言いました。「それで神は私をあなたがたより先にお遣わしになりました。それは、あなたがたのために残りの者をこの地に残し、また、大いなる救いによってあなたがたを生きながらえさせるためだったのです。だから、今、私をここに遣わしたのは、あなたがたではなく、実に、神なのです。神は私をパロには父とし、その全家の主とし、またエジプト全土の統治者とされたのです。」(7,8)ヨセフは兄たちが自分を売ったからといってそれを悲劇的な事件として見たり、兄たちを敵として思ったりしませんでした。ヨセフはそのことを神様の摂理として思いました。神様のみこころを成し遂げる目的の中で起こった出来事として思いました。それで、ヨセフは兄たちを赦すことができ、愛することができました。神様の摂理を信じる時、人間の間に起こる葛藤から解放され、どんな人でも愛することができます。
Ⅱ.急いで私の父上をここにお連れしてください(9-15)
 ヨセフは兄たちを慰めてから急いで行って父の家族たちを連れてエジプトに下って来るように言いました。そして実の弟ベニヤミンの首を抱いて泣きました。また、すべての兄弟に口づけし、彼らを抱いて泣きました。敵をも愛するヨセフの愛はイエス様の愛の影です。

祈り:主よ!私にも摂理を信じる信仰を与えてください。ヨセフのようにどんな人でも赦し、愛することができる信仰を与えてください。

一言:敵を愛する信仰



2004年 08月 08日 (日)

創世記45:16-46:34
エジプトで家族を迎えるようになったヨセフ

Ⅰ.エジプトに下って行ったヤコブ(45:16-46:7)
 ヤコブはエジプトから帰って来たヨセフの兄たちからヨセフが生きているだけではなく、エジプトの総理大臣になったことを聞いてぼんやりしてしまうほどでした。ヤコブはどんなに嬉しかったでしょう。ヤコブは全家族を連れてエジプトに下って行きました。しかし、約束の地を離れて行くことが気になっていました。神様はこのようなヤコブに現れてエジプトで彼を大いなる国民にすることと再び上って来ることを約束されました(46:3,4)。
Ⅱ.エジプトで家族を迎えるようになったヨセフ(46:8-34)
 ヨセフは全部で70人の家族を迎えるようになりました。特別に父ヤコブに会うようになり、父の首に抱きつき、その首にすがって泣き続けました(29)。ヤコブはヨセフを見て「もう今、私は死んでもよい。」と言いました。ヨセフはこの出会いを喜んだあまり、家族たちを自分のそばに置くこともできました。しかし、彼はそのようにしませんでした。家族が家畜を飼うために良い地であるゴシェンの地に住むようにしました。エジプトの人々は牧畜業を蔑んでいたのでヨセフの家族たちが牧畜をするようになるなら無視されるようになります。それでもヨセフがそのようにしたのは、その子孫がエジプトの文化と偶像崇拝の罪悪に染まることなく、神様の民として純粋性を守り、自立するようにするためでした。ヨセフは現在エジプトの総理大臣として働いていましたが、未来を考える信仰によって家族を助けました。

祈り:主よ!私が現実のことばかり考えていた罪を悔い改めます。これからは遠い未来を考えなら信仰によって生きるように助けてください。

一言:未来を考える信仰


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