聖書別日ごとの糧   >>   創世記[2004]

2004年 08月 11日 (水)

創世記49:1-28
十二人の子どもたちを祝福したヤコブ

Ⅰ.ユダを祝福したヤコブ(1-12)
 臨終を迎えたヤコブは十二人の子らを呼び寄せて彼らを祝福しました。ヤコブの長子はルベンです。しかし、ヤコブは彼を後継者にしませんでした。なぜなら、彼はすぐれた威厳とすぐれた力を持っていましたが、情欲を節制することができなかったからです。シメオンとレビとは怒りと憤りを抑えることができず、残酷なことをしたので呪われました。ヤコブはユダを後継者にしました。そして、彼の子孫からメシヤが出ることを預言しました。彼はヨセフを妬んで奴隷として売ってしまった張本人でした。また、異邦人の女と結婚し、息子の妻と不倫の関係を結んだ人でした。しかし、ユダは真実に悔い改め、変えられて新しい人になりました(43,44章)。神様のみわざにおいては能力のある人より、悔い改め、信仰によって変えられた人が祝福され、用いられます。
Ⅱ.ヨセフを祝福するヤコブ(13-28)
 ヤコブはヨセフを大きく認めました。ヤコブによると神様の助けによって大きな実を結んだ人であり、どんな逆境にも耐えることができた能力を持っていました。しかし、ヤコブは彼の偉大さの根源は全能者神様によると言いました(24)。ヤコブが個人的な感情に基づいて祝福しようとしたなら、ヨセフを一番大きく祝福しなければならなかったはずです。しかし、ヤコブは人間的な情や能力より神様の御旨に従っておのおのにふさわしい祝福を与えました。

祈り:主よ!能力ある人より悔い改めて変えられた者を用いてくださることを感謝します。私が神様に用いられる者になるように助けてください。

一言:「信仰の人が祝福される」



2004年 08月 12日 (木)

創世記49:29-50:26
約束と摂理を信じるヨセフ

Ⅰ.神様の約束を信じるヨセフ(49:29-50:14,22-26)
 ヤコブは子どもたちを祝福してもう一度自分をカナンの地に葬ってくれるように命じてから死にました(49:29-33)。するとヨセフは父の遺言に従ってヤコブをカナンの地に運び、マクペラの畑地のほら穴に彼を葬りました(50:1-14)。彼は自分が死ぬ時も父と同じ遺言を残しました。「神は必ずあなたがたを顧みてくださるから、そのとき、あなたがたは私の遺体をここから携え上ってください。」ヨセフは自分が死んでも神様は必ずイスラエルの子孫をカナンの父に導かれ、その地を与えてくださることを信じました。私たちも神様の約束の御言葉を信じなければなりません。
Ⅱ.神様の摂理を信じるヨセフ(50:15-21)
 ヤコブが死ぬと、兄たちは父の遺言のようにつくって自分たちのそむきと罪を赦してくれるように頼みました。ヨセフはいまだに赦しの愛を信じることができず、恐れおののいている兄たちを見るとあまりにも心が痛かったので泣きました。ヨセフはこんなヨセフに神様が彼らの悪を良いことに変えて多くの人々を生かすみわざを成し遂げられたことを悟らせました。また、彼らの子どもたちを養うことを約束し、彼らを慰めました。
 ヨセフは摂理を信じる信仰を持っていたから兄弟たちの罪悪を真実に赦し、慰めることができました。悪を善に変えられる神様の摂理を信じる時こそ、私に悪を行なった者を赦すことができます。

祈り:主よ!主の約束と摂理を信じなかった罪を悔い改めます。摂理を信じる信仰を持って私に悪いことをした人を赦します。

一言:約束と摂理を信じる信仰


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