聖書別日ごとの糧   >>   出エジプト記[2008]

2008年 03月 08日 (土)

出エジプト記1:1-14
苦しめるほど

 神様がアブラハムを救いの御業の先祖として召された時、「わたしはあなたを大いなる国民とする。」(創12:2)という約束の御言葉をくださいました。そして、イスラエルが外国で寄留者となり、四百年間苦しめられるが、彼らの仕えるその国民を、神様がさばかれることによって、四代目の者たちがカナンの地に戻って来ることを、約束されました(創15:13-16)。出エジプト記はこの約束の御言葉を成就する書物です。ヤコブは七十人の家族を連れてエジプトに下って行きました。その後、四百年間、イスラエル人はおびただしくふえ、すこぶる強くなり、その地は彼らで満たされました。これはアブラハムに結ばれた契約の御言葉を成し遂げられる真実な神様の働きによるものです。ところが、その時エジプトではヨセフを知らない新しい王朝が立てられました。彼らは、戦争が起きた時、イスラエルが反逆し、エジプトから出て行って、莫大な人材を失うことを恐れるようになりました。それで彼は強制労働法を作り、イスラエルをひどく虐待し、苦しめ、その根を絶やそうとしました。
 苦しめられたイスラエルはどうなったのでしょうか。彼らは萎縮されずに、苦しめられるほど、ますますふえ広がりました。世の人々の迫害は、神様の御業を邪魔することができません。神様はその約束の御言葉を必ず成し遂げられる真実な方です。逆境の中でも、神様の民が非常に強くなったのは、真実な神様の見守りがあったからです。

祈り:父なる神様!どんな逆境の中でも、私たち人間を強くさせる、真実な神様によって感謝します。

一言:苦しめられても強くなる



2008年 03月 09日 (日)

出エジプト記1:15-22
助産婦たちの信仰

 エジプトの新しい王は、イスラエルが苦しめられるほど、ますます強くなると、今度はさらに残忍な方法で、イスラエルの根を絶やそうとしました。エジプトの王はイスラエルの助産婦たちを呼んで、特命を出しました。その内容は、ヘブル人の女に分娩させる時、男の子ならそれを殺し、女の子なら生かすように、でした。このような危機の時に、神様は助産婦たちの信仰を尊く用いられ、ヘブル人の男の子を生かされました。ヘブル人の助産婦たちは大胆に信仰によって王の命令にそむき、男の子を生かしました。これは彼女たちが、目に見えるパロより、目に見えない神様を恐れたからです。パロは、なぜ彼女たちが男の子を生かすのか、と追求しました。そこで助産婦たちは、「ヘブル人の女はエジプト人の女と違って活力があるので、助産婦が行く前に産んでしまうのです。」と言って、神様の民の側に立って、知恵深く答えました。決断の時に人を恐れれば、わなにかかります。しかしはっきりと神様と神様の民の側に立つ時、いのちが生かされ、神様に尊く用いられることができます。
 神様はこのような助産婦たちに恵みを施され、彼女たちの家を栄えさせました。助産婦たちの信仰によって、イスラエルの民は減らされずに、ふえ、非常に強くなりました。神様はご自分を恐れ敬う者に恵みを施されます。また彼らを用いられ、救いの御業を完成させていかれます。私たちが人々のいのちを生かそうとする時、パロのような恐ろしい勢力が脅迫する場合もあります。しかし神様を恐れるとき、私たちはどんな脅威にも打ち勝つことができます。

祈り:父なる神様!私がいのちの御業を妨害するどんな世の権力者たちも恐れず、神様だけを恐れます。

一言:神様だけを恐れよう


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