聖書別日ごとの糧   >>   出エジプト記[2008]

2008年 03月 21日 (金)

出エジプト記8:1-19
かえるとぶよの災い

 神様はエジプト人の命綱のナイル川の水を打たれ、民たちは水のために大きな混乱を受けました。しかしパロはびくともせずに、傲慢になっていました。それで神様はもう一度モーセを遣わされ、「わたしの民を行かせ、彼らにわたしに仕えさせるようにせよ。」と言われました。そうでなければ、今度はかえるの災いを下すと、警告されました。エジプト人たちはかえるを、豊かさと多産の象徴として見て、神聖な動物として崇拝しました。かえるの神を「ヘケト(Heget)」あるいは「ヘクツ」と言って、かえるの頭を持った女神の姿を描きました。神様はこのようなかえるをエジプトの全土を覆わせ、一瞬のうちに、呪いと苦しみの対象に変えることで、彼らの偶像崇拝の愚かさを現わされました。
 パロはかえるのために住むことができませんでした。かえるが寝室と、かまどと、こね鉢に入り、安らかに寝ることができず、安心して食物を食べることもできませんでした。それでモーセを呼んで、初めてイスラエルを去らせる、と言いました。今パロのかたくなな心にわずかなすきまができました。しかし彼は根本的に悔い改めなかったので、息つく暇ができると、再びかたくなになりました。神様は今度はモーセの杖で地のちりを打って、エジプト全土で、ぶよとされ、人や獣につかせました。これは土の神「セト(Seth」を打たれたのです。今度はエジプトの呪法師たちがまねをすることができず、パロに言いました。「これは神の指です。」しかしパロは心がかたくなになり、聞きませんでした。

祈り:父なる神様!主だけが本当の神様です。私が主の御言葉を聞いた時、すぐに悔い改めるように、謙遜な心をください。

一言:息つく暇ができても悔い改めよう。



2008年 03月 22日 (土)

出エジプト記8:20-32
あぶの災い

 神様の命令ははっきりとしていました。「わたしの民を行かせ、彼らをわたしに仕えさせよ。」しかし続けてかたくななパロに、今度は四番目の災い、あぶの災いを警告されました。パロが神様の民を去らせなければ、今度はエジプト人の家の中があぶの群れで満ち、彼らが住む全土にもそのようにされます。ところが今度は、エジプト人の家とイスラエル人の家を区別されました。それでパロの宮とエジプト人たちの家にだけ、無数のあぶの群れがおおい、地が害を受け、廃墟のようになりました。これは主なる神様が奴隷の民の民俗神ではなく、全地の神であることを示してくれるものです。また主なる神様があぶの神「ハテコク」を罰せられたことを意味します。
 あぶの群れによって激しい被害を受けたパロはモーセを呼んで、今度は一歩進んで妥協案を提示しました。荒野に行かずに、エジプトの地でいけにえをささげる、ということでした。しかしモーセは彼にだまされずに拒絶しました。主の命令通りに荒野に三日の道のりを旅して、主にいけにえをささげると言いました。モーセは、かたくなだったパロが妥協案を出した時、妥協しませんでした。どこで礼拝をささげてもいいのではないかと、自分勝手に考えませんでした。主の命じられた御言葉に従って、主が定められた場所で礼拝をささげようとしました。モーセは神様の御言葉に対して、絶対的な姿勢を持ちました。彼は決して妥協しませんでしたが、これは御言葉を堅くつかんだからです。

祈り:父なる神様!私が主の御言葉だけをつかみ、絶対に妥協することがないように、助けてください。

一言:妥協か、御言葉か


<<(1)    前のページ(7)    8    次のページ(9)    (29)>>

聖書別日ごとの糧