聖書別日ごとの糧   >>   出エジプト記[2008]

2008年 04月 09日 (水)

出エジプト16:1-12
パンが天から降るようにする

 出エジプトしてから一ヶ月と十五日が過ぎると、食べる物が底を尽きました。イスラエルの民はお腹をすかせて、エジプトの地で肉なべのそばに座っていた時と、パンを満ち足りるまで食べていた時を、思い出し始めました。彼らはその時受けた奴隷生活の苦しみとみじめさは全く考えませんでした。またこれから彼らが行くようになる乳と蜜が流れるカナンの地も考えませんでした。彼らは、ただ今受けている苦しみに対して、「死ぬ」と言って、モーセとアロンにつぶやきました(3)。出エジプトした後、苦難があるからと言って、昔の生活を懐かしんで、主のしもべにつぶやくことは、神様の救いの恵みを軽んじる大きな罪です。私たちはつぶやくことより、恵みを覚えて、神様に感謝しなければなりません。そして未来に対する神様の約束を信じなければなりません。
 神様はイスラエルのつぶやきを聞かれ、天からパンが降るようにされる、と言われました(4)。しかし神様はパンをまとめて与えるのではなく、日々日用のものを拾い集めるように言われました。その御旨は何でしょうか。第一に、彼らが神様を信頼し、信仰によって生きるようにするためです。第二に、彼らが神様に仕え、聞き従う生活をするように、助けるためです(4)。神様は、イスラエルの問題を単純に解決してくださり、彼らが腹いっぱい食べることより、彼らを信仰の民であり、従順の民として訓練しようとされます。

祈り:主よ!現実が辛いとつぶやいた罪を悔い改めます。これからは神様の愛を信じて、日用のものを求めます。

一言:パンを天から降らせてくださる神様



2008年 04月 10日 (木)

出エジプト記16:13-21
日ごとの糧

 夕方になると、うずらが飛んで来て宿営をおおいました。朝になると、宿営の回りに露が一面に降りましたが、荒野の面には、地に降りた白い霜のような細かいもの、うろこのような細かいものがありました。それは日が昇るまであり、日が熱くなると溶けてなくなりました。神様は、全ての人が毎日朝早く起きて、各自が食べる分だけ集めるように、言われました(16,21)。彼らが出てその通りにすると、多く集めた者も、少なく集めた者もいました。しかし多く集めた者も残らず、少なく集めた者も不足分がなく、各自食べる分だけ集めました(18)。神様は、毎朝日ごとの糧を集めるように、言われました。これは一日を始める最初の時間から、神様を覚え、神様の御言葉に従って生きるように助けるためでした。そうした時、食べる問題で誘惑に陥らず、聖なる生活をすることができます。
 神様はモーセを通して、「集めた物を次の日の朝まで残しておいてはいけない。」と命じられました。しかしある人は神様の御言葉を無視して、彼らの考えと計算によって次の日の朝まで残しておきました。しかしそれに虫がわき、悪臭を放ち、食べることができませんでした(20)。彼らが次の日までに残して置いたのは、神様の御言葉に対する不信と明日のことに対する心配からでした。未来のために多くのものを積んで置く者は、知恵深く、うまくいくように見えますが、物に頼るようになり、結局無駄なあがきをするようになります。神様に信頼して、御言葉に耳を傾ける者が知恵ある生活をし、神様の祝福を受けます。

祈り:主よ!私が明日のことを心配したり、欲を持たずに、毎日主にだけ頼って生きます。

一言:毎日、主にだけ頼ろう



2008年 04月 11日 (金)

出エジプト記16:22-36
安息日

 神様はイスラエルの民に毎日食べる分だけ集めるように言われました。彼らが神様の御言葉を無視して、二日分を集めて残しておくと、虫がわき、悪臭を放ちました。ところが六日目には安息日のために、二倍の食物を集めるように、命じられました。それは次の日の朝まで残して置いても悪臭を放たず、虫もつきませんでした(24)。神様は六日目には二日分の食物を供給されましたが、これは七日目である安息日には民たちが自分の場所にとどまって出ずに、神様に礼拝をささげて、交わるようにするためでした。しかし民たちの中には七日目にも食物を集めに出て来た者もいました。彼らは神様と交わり、御言葉に聞き従うことより、仕事と食べる物を確保することに関心がありました。モーセはこのような人々を咎め、神様の戒めを守るように教えました。人々は安息日にも、世のことと欲に従って生き、自分のことに没頭します。しかし安息日をきよく守ることが人間の道理であり、本当の安らぎと力と祝福を受ける道です。
 神様は、「マナを一オメルたっぷり、子孫のために保存せよ」と言われました。これを通して、荒野で民を導き、食べさせた神様の愛と力をイスラエル代々、子孫たちに永遠に教えようとされました(32)。これは人が食べる物を求めることより、神様の力と愛を信じて、まず神様のために生きることが、もっと大切なことだからです(マタ6:33)。

祈り:主よ!私がどんなつらい状況の中でも、安息日を、絶対にきよく守ることで、本当の安らぎを得るようにしてください。

一言:安息日を絶対的に守ろう


<<(1)    前のページ(15)    16    次のページ(17)    (29)>>

聖書別日ごとの糧