聖書別日ごとの糧   >>   出エジプト記[2008]

2008年 04月 19日 (土)

出エジプト記22:1-15
賠償に関する定め

 人が牛や羊を盗んで殺したり売ったりした場合、牛の場合は五倍、羊の場合は四倍で償わなければなりません。償いをするものを持っていなければ、体を売ってでも徹底的に償いをしなければならない、と言われました(3)。神様はこのようにして私有財産権を保障してくださいました。他人のものを盗むことは、貪欲と努力せずに得ようとする怠惰から生じます。神様は、自分の手で熱心に働くことで正当な労働の代価を得るように、言われました(Ⅰテサ4:11,12)。正当な労働の代価なしに投資して得た財産や不義の方法でお金を儲けることは、事実上盗んだものです。盗みは聖なる神様の民として生きる姿勢ではありません。私たちは盗む代わりに、熱心に働いて自分の食物を食べ、さらに進んで良いことに使うように努めなければなりません(エペ4:28)。
 自分の家畜が他人の畑や食料やぶどうを食べた場合、自分の畑やぶどう園の収穫の最良の物で償いをしなければなりません。神様は、あやまって害を及ぼした場合でも、自分のあやまちに対して、責任を負うことができる人になることを、願われます。「家畜がそうである」「失敗して」と言って、そのまま放置してはいけません。他人のものを預かったのに、死んだり怪我をしたりした場合には、裁判所に行って、判決を受け、償いをしなければなりません。財産を預かった者が手を出さなかったと誓えば、預けた者はそのまま信じてあげなければなりません(11)。他人の財産に対して責任を持たなければならず、互いに信頼し合わなければなりません。これが神様の民としての持つべき姿勢です。

祈り:主よ!私が他人の財産を尊重し、責任を負うことができるようにしてください。私が財産よりも人との信頼をもっと大切に思います。

一言:盗んではならない



2008年 04月 20日 (日)

出エジプト記22:16-31
貧しい隣人に対する定め

 人々は弱い人々を無視し、押さえつけ、虐待してしまいがちです。また他人の弱点を利用して苦しめてしまいがちです。神様は、イスラエルがエジプトで異邦人の寄留者として苦しみを受けたことを覚え、異邦人の寄留者を押さえつけたり、虐待したりしてはならない、と言われました(22)。貧しい人にお金を貸す場合は利子をとってはならず、隣人の着物を担保として預かった場合は、日が沈む前には返すように、言われました。神様は弱い者と貧しい者が虐待を受け苦しむのを、見逃すことはできず、彼らが叫ぶ時、怒りを発すると言われました。弱い者を虐待する者に激しい怒りを発せられると言われました。これは神様が情け深い方だからです。それでちょっと力があり、正当だからと言って、弱く、貧しい人々を無視したり、苦しめたりしてはいけません。私たちは恵み深い神様の子どもである貧しい者、外国人の労働者、頼るところがない弱い人々に憐れみを施さなければなりません。
 神様は、裁判長や民の上に立つ者をのろってはならない、と言われました。なぜなら彼らは神様がお立てになったしもべたちだからです。神様は、私たちが収穫して神様にささげるものを、遅らせたり、いやいやながらささげたりしてはならないと言われました(29)。私たちは神様に最も高価で尊いものをささげ、献身しなければなりません。これは私たちが所有しているすべてのものがみな、神様が恵みによってくださったものだからです。

祈り:主よ!弱い者を憐れんでくださり感謝します。私が憐れみ深い神様の心で、弱い者たちを顧みるようにしてください。

一言:憐れみ深い神様


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