聖書別日ごとの糧   >>   出エジプト記[2012]

2012年 02月 13日 (月)

出エジプト記7:1-13
もう一度、パロの前に立ったモーセ

Ⅰ.パロに対して神となったモーセ(1-5)
 モーセはパロの所に行って、「イスラエルの民を去らせよ」と言ったために、民たちがさらに大きな苦しみを受けるようになったことで、ひどく落胆しました。このようなモーセに、神様は、彼をパロに対して神とする、と言われました(1)。モーセは何の権威も地位もない奴隷の民の一人に過ぎません。しかし神様が共におられると、絶対権力を持つパロでさえ恐れる神のような存在になります。神様は、使命をゆだねられる時、その御業を成し遂げられる権威もくださいます。それで神様の使命を受けたしもべたちは、神様の権威に頼って、大胆な心を持たなければなりません。神様はまた、モーセに、言葉が上手なアロンを同労者としてくださいました。そして神様がパロの心をかたくなにされ、多くの奇蹟を見せて、イスラエルを連れ出すことと、人々が、神様を主であることを知るようになることを、確信させてくださいました(4,5)。
Ⅱ.主が命じられたとおりに行なったモーセ(6-13)
 モーセはパロの所にもう一度行くことは恐れたことでしょう。しかし彼は神様が命じられた通りに行ないました(6)。神様が命じられた通りに、杖を投げて、パロの前で杖が蛇になる不思議を行ないました。するとエジプトの呪法師たちも、杖を蛇にして、神様の権威に立ち向かいました。しかしモーセの蛇が呪法師たちの蛇をのみこんだことで、人が神様の権威に立ち向かうことはできないことを、現わされました。しかしパロはこれを無視し、神様の御言葉を聞きませんでした。

祈り:主よ!私が主の権威が私と共にあることを信じ、大胆に主の御言葉を伝える者になるように、助けてください。

一言:神様の力に頼って



2012年 02月 14日 (火)

出エジプト記7:14-25
それは血となる

Ⅰ.血の災いを警告された神様(14-19)
 パロは、杖を蛇に変えられる神様の御力を見ても、これを無視しました。多分、モーセは落胆したことでしょう。パロの権威の前で、自分がどれだけ無能であるのかを思い知り、絶望したことでしょう。しかし神様は、モーセをもう一度パロの所に行かせました。次の日の朝、パロが水(ナイル川)のところに出て来た時、彼を迎えよと命じられました。そして、パロが、まだ神様の民を遣わせと命じられた神様の御言葉を聞かなかったことを咎め、「ナイル川が血になる」と警告するようにされました。ナイル川はエジプトに豊穣をもたらす命綱です。そのナイル川が血になることは、彼らの豊穣の源が破壊される恐ろしい災難です。神様は、パロに、彼らのいのちと豊穣が神様の手にあることを、表そうとされました。
Ⅱ.心に留めなかったパロ(20-25)
 モーセとアロンがパロの目の前で、杖を上げナイル川を打ちました。するとナイル川は血に変わり、魚は死に、水から悪臭が出ました。そのことによって、エジプトの豊穣が神様の手にあることが、表されました。また、ナイル川を守ってくれるだろうと信じられていたエジプトの神々が、偽りの神々であることが明らかになりました。しかしパロは、エジプトの呪法師たちが川の水を血に変える秘術を見ると、宮に入って行き、これに心を留めませんでした。彼は意図的に神様の力を無視しました。そのために民たちは、飲み水を求めて、地を掘る苦労をしなければなりませんでした。

祈り:主よ!私が神様の警告の御言葉を深く心に留め、謙遜に悔い改める者になるように、助けてください。

一言:いのちと豊穣は神様の手にある


<<(1)    前のページ(6)    7    次のページ(8)    (29)>>

聖書別日ごとの糧