聖書別日ごとの糧   >>   出エジプト記[2021]

2021年 03月 07日 (日)

出エジプト記16:1-12(4)
天からパンを降らせる

イスラエルの全会衆がエジプトの地を出てから二か月半が経ちました。彼らはシンの荒野でモーセとアロンに向かって不平を言いました(2、3)。イスラエルの民は、エジプトでの生活に満足していた自分たちをモーセが無理やり荒野に導いて死なせようとしている、と考えました。

この時、神様は、ご自身が天からパンを降らせて、夕方には彼らに食べる肉を与え、朝には満ち足りるほどパンを与えてくださるとモーセに言われました。通常、パンは地から出るものです。人が種を蒔くと、それが芽生えて実となり、その実をパンにして私たちは食べるのです。しかし、神様は天からパンを降らせて彼らを食べさせると言われたのです。人々は、食べて生きていくことは自分たちの能力や努力、あるいは環境の良さにかかっていると考えます。しかし実は、神様の手にかかっていることなのです。神様はご自分の民たちには、天のパンを食べさせようとされました。それも一日二日だけでなく、40年もの間、毎日降らせるというのです。神様は日ごとの糧の訓練を通して、イスラエルの民が神のみことばに従順である人になってほしいと願いました。彼らは、以前は無知な奴隷の民として生きていましたが、これからは朝晩の日ごとの糧の訓練を通して、神様がどんなお方であるかを知り、そして神の栄光を見るようになります。また、彼らは神様だけを頼りにして、神のみことばに聞き従う民として成長していくのです。

私たちは荒野のようなこの世に生きながら、様々な苦境に合う時があります。その時、神様に不平を言い、過去へ戻ろうとしてしまう人は少なくありません。しかし、神様は私たちの必要なものすべてを知っておられます。だから、神様は、まず神の国と神の議を求める人には、衣食住などの必要なもの全てを加えて与えられるのです。(マタイの福音書6:33)



適用:日々満たしてくださる神様を信じていますか

一言:神様は毎日天からパンを降らせます



2021年 03月 08日 (月)

出エジプト記16:13-36(16)
日ごとの糧の訓練

神様はイスラエルの民に食物を与えるという約束の通りに、実際に食物を与えてくださいました。その夕方、うずらが飛んで来て宿営を覆い、朝になると、宿営の周り一面に露のような細かいパン「マナ」が降りて来ました。神様は何もない荒野で、肉とパンによって民のお腹が満たされるようにしました。こうして、神様は彼らが主の愛と力を毎日体験するようにされました。主は彼らに、「自分の分と家族の人数に応じて、それを取れ。」と命じられました。主は、たくさん集めた人にも余ることがなく、少しだけ集めた人にも足りないことがないようにされました。それを隠して朝まで残しておいても、それには虫がわき、臭くなって食べられません。これは彼らの貪欲を取り除くためでした。また、日が高くなると、マナは溶けてなくなります。これは彼らが怠け者にならないように訓練させるためだったのです。

主は、六日目だけは普段よりも二倍のパンを集めるように命じられました。それは、民たちが七日目の「主の聖なる安息」をしっかりと守るようにするためでした。主は、安息日には彼らがもっぱら神さまの御恵みに感謝し、主への礼拝に集中するようにされました。

神様はこのような訓練を毎日40年間に渡ってされました。これは、彼らがエジプトでの400年の間に身に付けてしまった奴隷根性を切り捨てて、「祭司の王国、聖なる民」としての内面性を持てるようにするための主の訓練でした。また主は、「マナの一オメル分を、あなたがたの子孫の為に保存しなさい。」と命じられました。これには、子孫たちが代々に渡って神の御恵みを覚え、神様だけに頼って生きていくように教育しなさい、という意味が含まれています。私たちも、毎日、「日ごとの糧」を食べる訓練を通して、心のうちに霊的な価値観を身につけていくべきです。



適用:神のしもべとしてどんな訓練を受けていますか

一言:訓練は自ら快く受けよう


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