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2021年 08月 13日 (金)

出エジプト記38:1-31(8)
女たちの鏡で洗盤を作った

 38章は外庭に置かれる全焼のささげ物の祭壇と洗盤、外庭を囲む掛け幕を作る内容です。8節を見ると、特筆すべき点が記されています。洗盤は、会見の天幕の入り口で務めをしていた女たちの鏡で作られました。青銅の鏡は当時の女性にとって大切な持ち物でした。それを捧げて洗盤を作ったのです。女性達が、自分を美しく飾るよりも、神様に仕えることに心を捧げていたことを垣間見ることができます。自分の大切なものを主に惜しみなく捧げた純粋な心は、世のどんな宝よりも光り輝いています。

 21-31節は、アロンの三番目の息子イタマルが幕屋を建てる際に用いられた、金と銀と青銅の量が書かれています。金が29タラント730シェケル(1268㎏)、銀が100タラント1775シェケル(4349㎏)、青銅が70タラント2400シェケル(3035㎏)用いられました。その中でも特に銀が多かったのは、20歳以上の成年男子が半シェケルずつ納めたからです。聖所の台座と垂れ幕の台座を鋳造するのに多く用いられ、聖所が倒れないようにしっかり支える役割を果たしました。青銅は庭の周囲の掛け幕を支える柱に多く用いられました。金は聖所の中の燭台と宥めの蓋に多く用いられ、その他にも契約の箱と供えのパンのための机と燭台と香の祭壇を純金でかぶせました。祭司のエポデに使われる撚り糸にも金の板を打ち延ばして撚り込みました。主の幕屋は、こうしてイスラエルの民たちの真心と献身によって建てられたことが分かります。



適用:最も大切なものを主に献げていますか

一言:いとも良きものを君に献げよ


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