聖書別日ごとの糧   >>   レビ記[2016]

2016年 02月 09日 (火)

レビ記2:1-10
穀物のささげ物

1.なだめのかおり
 穀物のささげ物とは、小麦粉で焼いたパンや、かまどで焼いた物、あるいは、最初に実った穀物を平なべの上で焼いた物などでささげ物をすることです。穀物のささげ物は、五種類のささげ物の中で、唯一、血を流さずにささげる植物性のささげ物です。穀物のささげ物は、神様が施してくださった恵みに感謝して、忠誠を誓い、自発的にささげる物です。穀物のささげ物をする時は、小麦粉の上に油をそそぎ、その上に乳香を添え、祭壇の上で焼いて煙にします。すると、祭壇の回りには、なだめのかおりで満ち、そこに神様の栄光が現れます。このように、穀物のささげ物は、神様になだめのかおりをささげる物です(2,9)。神様は、私たちの全生涯が神様にささげる、なだめのかおりとなり、世に良い影響を及ぼす生活をするように、願われます。
2.粉々に砕いた粉
 穀物のささげ物は、どのように調理してささげても、全て粉々に砕いた粉でささげなければなりません(1,4,5,7)。「粉々に砕いた粉でささげる」とは、自分が粉々になるまで、徹底して神様に忠実である、という意味です。神様は、私たちが徹底して神様に忠実であることを、願われます。
 私たちが粉々に砕かれた粉になるためには、自分の欲望だけを成し遂げようとする自分の考えを主張する心、傲慢な心などのかたくなな要素を完全に砕かなければなりません。そのような時、純粋な心、謙遜な心で、主のために、完全に献身的で、忠実であることができます。

祈り:主よ!私の全生涯がなだめのかおりとなり、主を喜ばせ、粉々に砕かれた粉になるまで、主に忠実であり続けます。

一言:かぐわしいかおり



2016年 02月 10日 (水)

レビ記2:11-16
契約の塩

1.パン種や蜜を入れてはならない(11)
 穀物のささげ物には、決して使ってはならない材料と、必ず使うべき材料があります。使ってはならない材料は、パン種と蜜です。パン種は発酵する性質がありますが、罪の伝染と腐敗を象徴します(マタ16:6,Ⅰコリ5:8)。従って、「パン種を入れてはならない」とは、私たちの生活から罪を遠ざけなければならない、という霊的な教訓です。また、蜜は甘い世の快楽を象徴します(箴5:3)。快楽は、人間の尊厳と愛、そして肉の健康までも損ないます。世の快楽は、瞬間的には甘い物ですが、必ず苦しみが伴います。神様に、自分を捧げようとする人は、このような罪の悪影響と世の快楽を遠ざけて、聖く純潔な人生を生きなければなりません。
2.契約の塩を欠かしてはならない(12-16)
 神様が、パン種と蜜の使用を禁じられた反面、塩は必ず用いるように、と命じられました。塩の一般的な用途は、腐敗防止を通じて、物の状態を持続的に保存することです。ささげ物に塩を入れなければならないことは、私たちと神様との契約が変わることなく、永遠に持続することの霊的な教えです。「神様に進み出て、穀物のささげ物をする時ごとに、契約の塩を欠かしてはならない」と言われたのは、神様の契約が変わらないものであることを覚えさせるためです。私たちが、神様の御前に出て行く時は、神様の約束が変わらないことを信じる信仰と、神様の約束をかたくつかみ、真実な信仰によって生きようとする決断がなければなりません。

祈り:主よ!私が世の罪と快楽を遠ざけ、真実である神様をかたく信じる純粋な人になるように、助けてください。

一言:契約の塩


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