聖書別日ごとの糧   >>   民数記[2017]

2017年 01月 14日 (土)

民数記 32: 1-42 (6)
兄弟たちは戦いに行くのに

  
  ルベン族とガド族は、非常に多くの家畜を持っており、ヨルダン川東岸の土地を見ると、その場所はほんとうに家畜に適した場所でした。彼らは、ヨルダン川の西側にあるカナンの地を諦めて、この地に留まりたいと言いました。モーセは、この事が兄弟たちを気落ちさせる罪だと咎めました。本格的な戦争は、まだ始まっていませんでした。
  ところが、良い地を見つけたからと彼らが安住してしまうと、ほかの兄弟たちは気落ちし、戦争に出る意欲を失ってしまいかねません。神様の民を気落ちさせることは、大きな罪です。かつて、カデシュ・バルネアからエシュコルの谷までの地を調べるために、モーセは12部族の代表を遣わしましたが、彼らは否定的な報告をして、イスラエル人の意気をくじいてしまいました。これによって40年間を荒野でさまよい、滅びるようになったのです。モーセは、このような事を二度と経験しないように、彼らに過去の歴史を徹底的に教えます。ルベン族とガド族は、自分たちの過ちを認め、兄弟たちの先頭に立って戦うと決断しました。兄弟たちがカナンの地を相続地として得る時まで、自分たちの所有地に帰らない、と約束しました。それを聞いたモーセは、彼らの要求通りに、ヨルダン川東岸に町々と羊のための囲い場を建築することを承諾しました。
  私たちは、キリストの立派な兵士として徴収され、霊的な戦いを行っています。個人的な目標を果たしたからといって、教会のほかのメンバーたちを考慮せず、利己的になれば、共同体を気落ちさせる罪になります。個人的な目標を成し遂げたなら、むしろもっと熱心に先頭に立って霊的な戦いをしなければなりません。その時、ほかの兄弟たちはもっと力が出るようになります。彼らの利他的な愛と同労によって霊的な戦いで勝利するようになります。
  
  
  

適用: 私自身より全体を思っていますか。

一言: 兄弟たちの先頭に立って


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