聖書別日ごとの糧   >>   申命記[2014]

2014年 07月 21日 (月)

申命記1:1-18
知恵があり、経験のある人

1.モアブの地で、律法を告げる(1-8)
 申命記は、モーセがヨルダンの向こうの地、モアブの地で、主が告げられた命令をイスラエルの民たちに説明した御言葉です(3)。時は、イスラエルがエモリの王シホンと、バシャンの王オグを打ち破り、カナンの占領を目前に控えていた時でした。約束の地を取る時が近づいて来たので、神様の御言葉を思い起こす必要がありました。
2.知恵と悟りがある人(9-18)
 カナンに進軍する前に、まずモーセは重荷を分担しようとしました。神様がイスラエルを祝福され、人口が空の星のように多くなりましたが、まだ、モーセ一人で、全てのことを処理していました。モーセは、これが非常に効率的ではないことを認め、部族ごとに、知恵があり、悟りがあり、経験のある人々を出すように、頼みました(13)。そして彼らの中で、千人の長、百人の長、五十人の長など、民の指導者を立てました。モーセは、彼らが民の実際の問題を解決するようにし、また、裁判も行なうようにしました。ただ、裁判は神様に属するものなので、人のうわべや、身分によって、不公平な裁判をしないように、言いました。もし、自分で判決するのが難しい問題が起きれば、モーセのところに持って来るようにしました(17)。モーセは自分の限界を認め、有能な中間の指導者を立てて、同労することで、民の実際の問題を円滑に解決しました。私たちも、神様の御業を一人で行なうことができないことを認め、周りの人々と同労することを学ばなければなりません。

祈り:主よ!モーセが謙遜に、中間の指導者を立てて、民たちに仕えていたことを学びます。私も同労者たちと共に働きます。

一言:自分一人では担うことができない



2014年 07月 22日 (火)

申命記1:19-46
荒野に入って行きなさい

1.その民は私たちよりも大きくて背が高い(19-33)
 イスラエルの民がカデシュ・バルネアまで来た時、カナンの地の状態を前もって把握するために、それぞれ部族ごとに一人ずつ、調査隊を選びました。調査隊は、その地を探った後、その地の果物を持って来て、「そこは非常に良い地だ」と言いました。しかし、そこには巨人が住んでいて、また、町々は大きく、城壁は高く天にそびえているので、到底占領することはできない、と言いました(28)。その言葉を聞いた民たちはひどく落胆し、神様が無理に自分たちをエジプトから連れ出して、殺すのだと不満をこぼしました。その時、モーセは、火の柱と雲の柱で導かれ、彼らの先頭に立って戦われる神様に頼るようにと、激励しましたが、徒労に終わりました(33)。イスラエルの民のように、神様を仰ぎ見ずに、辛い状況だけを見るなら、恐れに陥るようになります。
2.子孫たちがそこに入る(34-46)
 神様は、民たちの信仰のないことばを聞いて、ひどくお怒りになりました。それで、調査団の中で、信仰のある言葉を話したカレブとヨシュアだけを除いて、全ての大人をさばく、と言われました(36)。物事の良し悪しを区別できない子どもたちだけが、カナンの地に入って行くことを許可し、大人はみな荒野で死ぬと言われました。結局、彼らは不信仰の言葉を話したために、四十年間荒野でさまよっているうちに、死ぬしかありませんでした。このように、神様を信じられず、不信仰の言葉だけを話すなら、結局は、神様の御怒りを受けるしかありません。私たちは、どんな辛い状況の中でも、神様を仰ぎ見て、信仰の言葉を話さなければなりません。

祈り:主よ!主は不信仰の言葉を最も嫌われます。私が、辛い状況だけを見ずに、全能なる主だけを仰ぎ見ます。

一言:信仰の言葉を話そう


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