聖書別日ごとの糧   >>   申命記[2014]

2014年 08月 08日 (金)

申命記16:1-17
過越のいけにえをささげなさい

1.過越のいけにえ(1-8)
 神様はイスラエルの民に、「主に過越のいけにえをささげなさい」と命じられました。過越の祭りは、神様がイスラエルをエジプトから救ってくださった日を感謝し、記念する祭りです。その時には、七日間、パン種を入れたものを食べてはならず、悩みのパンである、種を入れないパンを食べなければなりません。これは、過去、エジプトで奴隷生活をしていた苦難の日々を忘れずに、覚えていなさい、という意味です。また、町ごとに行なってはならず、神様が選ばれた所で、ささげなければなりません。それだけ、厳かに、大切に思わなければなりません。旧約時代の過越の祭りは、イエス様が十字架で血を流して死なれることで、私たちの全ての罪を贖ってくださったこと、を象徴しています。私たちは、このイエス様の大きな恵みに感謝し、記念しなければなりません。
2.七週の祭り、仮庵の祭りのささげ物(9-17)
 神様は、過越の祭りの後、七週の祭りと仮庵の祭りを守るように、と言われました。七週の祭りは、大麦や小麦の初穂をささげる祭りです。仮庵の祭りは、イスラエルの四十年間の荒野生活を記念する祭りです。収穫感謝祭とも呼ばれますが、一種の新年祭です。神様は、このような祭りを守るのにおいて、楽しむ心で、また、「主の前には、何も持たずに出てはならない」と言われました(16)。この御言葉は、神様に感謝のささげ物をする時、無理してささげるのではなく、喜びと心を込めてささげなさい、という意味です。神様に感謝のいけにえをささげる正しい姿勢は、感謝と喜びでささげることです。

祈り:主よ!私がいつも、主の大きな救いの恵みを記念するだけではなく、喜びによって、感謝のいけにえをささげる者になるように、助けてください。

一言:救いの恵みを感謝し、覚えよう



2014年 08月 09日 (土)

申命記16:18-17:13
彼らが教えるおしえによって、

1.あなたはよく調査しなさい(16:18-17:7)
 神様は、どんな木であっても、自分のために、偶像を造ってはならないと命じられました。神様は、偶像崇拝を、最も嫌われます。ところが、もし、ある人が、「ほかの神々に仕える者がいる。」と言えば、よく調査しなさい、と言われます。そして、そのことが事実であるなら、その時は、石で打ち殺しなさいと命じられました。それは、たとえ偶像崇拝に関する噂があるからといって、よく調べもしないで、罪もない人が被害を受けないようにするためでした。人は、誰でも罪を犯すことがあります。しかし、軽々しく判断することより、彼がなぜそのような罪を犯したのか、その動機と結果を詳しく調べなければなりません。
2.彼らが教えるおしえによって(17:8-13)
 もし、町囲みのうちで争ったり、判断ができないことが起きた時には、レビ人の祭司たちや、さばきつかさのもとに行って、尋ねなければなりません。その時、祭司とさばきつかさたちは、彼らが告げる判決によって行なわなければなりません。これは、任意に判決を出さずに、神様の御言葉に従って、判決を下しなさいという意味です。そして、右にも左にもそれてはならず、公平にさばかなければなりません。一度、判決が下されれば、さばきつかさの言葉を聞かなければなりません。もし、聞き従わなければ、その人を殺すように、と言われます。御言葉よりも、個人的な感情が先に出れば、判決を曲げてしまいがちです。これによって、罪もない人が被害を受けることもあります。私たちの判断基準は、いつも神様の御言葉でなければなりません。

祈り:主よ!私が人のうわべを見て、軽々しく判断することより、いつでも御言葉に基づいて判断できるように、助けてください。

一言:御言葉通りに


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