聖書別日ごとの糧   >>   申命記[2014]

2014年 08月 11日 (月)

申命記19:1-14
のがれて生きることができる

1.その町に逃れなさい(1-13)
 神様は、将来イスラエルが入って行く約束の地に、三つの町を取りわけて、逃れの町を置きなさい、と仰せられました。死ぬしかない罪人であっても、一度逃れの町の中に逃れれば、生きることができます。人は生きている時に、知らないうちに、失敗をすることがあります。神様はこれを知っておられ、逃れの町を通して、いのちを保護し、報復の悪循環を断ち切ろうとされました。ここには、神様がどれだけ人のいのちを大切に思っているのかが、よく現れています。逃れの町は、イエス・キリストを現わしています。イエス様は、全人類の罪を赦すために、十字架で血を流して死なれました。誰でも、このイエス様に進み出る者は、罪の赦しを受けることができます。人が生きる道は、ただ、イエス・キリストに逃れることです。イエス様は本当の逃れの町です。
2.地境を移してはならない(14)
 神様はイスラエルに、あなたの隣人との地境を移してはならない、と仰せられました。地境とは、家や土地を区分するために、文字を書き記しておいた石を指しています。勝手に地境を移すことは、他人の土地をむやみに奪ったり、盗んだりすることと、何ら変わりありません。これは、「あなたの隣のものを欲しがってはならない」という十番目の戒めを破る罪です。神様の子どもは、他人の財産を欲しがってはいけません。むしろ、積極的に隣人愛を実践しなければなりません。

祈り:主よ!イエス様だけが、私の本当の逃れの町であることを感謝します。私が罪を犯した時ごとに、イエス様に進み出て、罪の赦しを受けることができるように、祈ります。

一言:本当の逃れの町、イエス様



2014年 08月 12日 (火)

申命記19:15-21
偽証をしてはならない

 神様は、「どんな罪でも、すべて人が犯した罪に対しては、ひとりの証人によっては立証されない。」と仰せられました。二人か、三人の証人の証言によって、その事件を立証させるように、と仰せられました。これは、裁判を公正に行なうためであり、冤罪を防止するためであり、被害者を保護するためです。もし、ある人に不正な証言をするために悪意のある証人が立った時には、相争うこの二組の者は、主の前に、祭司とさばきつかさたちの前に立つように、と仰せられました。
 偽証(不正な証言)とは、実際にはなかったことを、まるであったかのように作り出して、むやみに人を罪に陥れることです。これは、神様が厳しく禁じておられ、最も忌み嫌うべき罪です。それで、さばきつかさは、その証人が偽りによって兄弟を陥れていると判断すれば、その悪を除き去るようにと、仰せられました。そうすれば、残った人々は聞いて、恐れ、今後このような悪を行なわなくなります。
 本文は、「あなたの隣人に対して、偽りの証しをしてはならない」という九番目の戒めに関する御言葉です。偽りの証言は、単純に他の人の目をだますことではありません。一歩間違えれば、偽りの証言によって、一人のいのちを奪うことにもなります。ひいては、真理である神様をだます行為です。それで、偽証は神様の戒めを破る、大変重い罪です。
 神様は偽りを嫌われます。神様の子どもである私たちも、他の人に対して、むやみに偽証をしてはなりません。私たちは兄弟の目の中にあるちりに目をつける前に、私の目の中の梁を、知らなければなりません(マタ7:3)。

祈り:主よ!私が偽り者にならず、真実な人になるように助けてください。

一言:偽証は神様の戒めを破る、大変重い罪


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