聖書別日ごとの糧   >>   申命記[2023]

2023年 02月 19日 (日)

申命記34:1−12(5)
モーセの死

モーセがモアブの草原からネボ山に登った時、主は彼にアブラハム、イサク、ヤコブに誓って、『あなたの子孫に与える』と約束した地を見せてくださいました。しかし、モーセ自身はそこへ渡って行くことはできないと言われました。千辛万苦の末、ようやくここまで辿り着いたモーセのことを考えると、約束の地に入ることが許されないというのは、非常に受け入れ難いことでした。しかし、主の僕モーセは、主の命令に従ってモアブで死にました。モーセは、最後まで神様の命令に従う、謙遜な心を持った素晴らしい信仰の持ち主でした。モーセが死んだ時の年齢は百二十歳でしたが、彼の目はかすまず、気力をも衰えていないほど元気でした。ですから、彼は知恵の霊に満たされていたヨシュアを後継者として立てることができたのでしょう。モーセは、主が顔と顔を合わせて選び出した者で、彼のような預言者は、イスラエルの中に再び起こりませんでした。それは、主が彼をエジプトの地に遣わして、ファラオとそのすべての家臣たち、およびその全土に対して、あらゆるしるしと不思議を行わせるためでした。また、彼が全イスラエルの目の前で、あらゆる力強い権威と、あらゆる恐るべき威力をふるうためでもありました。

今日では、医学の発達もあり、「どのように死ぬか(well dying)」が重要なテーマとなっています。人生100年時代だと言われたりしますが、気力を失い、医療機器と薬で延命されているだけの場合が多くあります。モーセは、神様を恐れ敬い、神のことばに従ったので、気力を失わずに、最後まで元気に長生きしました(箴言10:27)。このようにしてモーセは、最後まで神様に用いられ、栄光ある永遠の御国に入ったのでした(ルカ9:30、31)。



祈り:誰でもいつか死を迎えます。モーセのように最後まで主にへりくだり、気力に満たされ、ただ主の示された役割を全うする人生がゴールだと信じます。

一言:神様を恐れ敬い、従順であること


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