聖書別日ごとの糧   >>   ヨシュア記[2005]

2005年 12月 04日 (日)

ヨシュア記1:1-9
あなたが栄えるためである


Ⅰ.強くあれ、雄々しくあれ(1-6)

 主のしもべモーセが死ぬと、神様はモーセの従者、ヌンの子ヨシュアを後継者として立てました。神様はヨシュアに、指導者を失って悲しみと絶望の中にいるイスラエルの民とカナンの地に入って行くように、命じられました(2)。ヨシュアは鉄の戦車で武装した兵士、軍事要塞ごとに高く立てた城壁、背が高いアナク人を考えてしまいがちでした。またモーセに比べて経験のない自分の姿も見えて来て、失敗に対する恐れに陥りやすかったのです。このようなヨシュアに、神様は、モーセとともにいたように、ヨシュアとともにいようと約束されました。そして「強くあれ。雄々しくあれ。」と命じられました。私たちが新しいことをしようとする時は、恐れる心を抱きやすいです。しかし私たちとともにいる神様だけをかたく信じるなら、心を強くし、雄々しくすることができるのです。

Ⅱ.あなたに命じたすべての律法を守り行なえ(7-9)

 心を強くし、雄々しくすることと同様に大切なことは、神様の律法を守り行なうことです。カナンの地を征服すること自体が目標ではありません。神様を恐れ敬い、その御言葉を守り行なう民を立てることが、カナン征服戦争の真の目標と言えます。イスラエルが神様の御言葉を守り行なう時、神様と正しい関係性を結ぶようになります。神様はこのようなイスラエルと共におられ、そうすると行く先々で栄えることができるのです。


祈り:主よ!私が神様の御言葉を昼も夜も黙想し、その中で記されている通りに守り行なうことで、栄える生活ができるように助けてください。

一言:栄えるためである



2005年 12月 05日 (月)

ヨシュア記1:10-18
あなたが遣わす所、どこへでもまいります。


 神様の命令を受けたヨシュアは心を強くし、雄々しくありました。彼は民のつかさたちを呼んで、「宿営の中を巡って、民たちに命じて、糧食の準備をするように」命じました。(10,11)。また、ルベン人、ガド人、マナセの半部族に、カナン征服戦争の先頭に立つように、言いました。

 彼らはすでにヨルダン川の東側の地を分配しました。彼らは血を流さなければならないカナン征服戦争に参加したくなかったことでしょう。ところがもし彼らが利己的な心を捨てきれずに、征服戦争に参加しなかったら、イスラエルの共同体は敵と戦う前に内部の分裂を招くしかありません。

 しかしルベン人、ガド人、マナセの半部族はヨシュアの方向に心から従いました。「あなたが私たちに命じたことは、何でも行ないます。また、あなたが遣わす所、どこへでもまいります。私たちは、モーセに聞き従ったように、あなたに聞き従います。ただ、あなたの神、主が、モーセとともにおられたように、あなたとともにおられますように。」(16,17)。

 構成員たちが自分のものだけを確保する共同体は、決して強力な力を発揮することができません。しかし部族の利己主義を捨てて、神様がお立てになったリーダーシップに聞き従う共同体には望みがあります。共同体全体の利益のために自分を犠牲にする人々が多い信仰の共同体は本当に祝福された共同体です。


祈り:主よ!私たちの共同体が部族の利己主義を克服し、神様がお立てになったリーダーシップに従う共同体、信仰の共同体のために自分を捨てる美しい共同体になるように助けてください。

一言:部族の共同体を克服しよう


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