聖書別日ごとの糧   >>   ヨシュア記[2023]

2023年 09月 06日 (水)

ヨシュア記 6:1-21(5)
町の城壁が崩れ落ちる

カナンの地の最初の関門であるエリコの城は、難所でした。エリコの城壁は厚いことで有名であり、難攻不落の城でした。エリコの城内の人々は城門を堅く閉ざし、だれひとり出入りする者がいませんでした。しかし、主はイスラエルの民に勝利の確信を植え付けてくださいます。「見よ。わたしはエリコとその王、勇士たちを、あなたの手に渡した。」(2)。主はすでにエリコの城をイスラエルの民の手に渡していると約束されたのです。ですから、彼らは主の約束を信じて、確信して、出て行けばよいのです。

主の作戦命令は不思議なものでした。すべての戦士が六日の間、毎日町の周囲を一度回ります。七人の祭司たちは七つの雄羊の角笛を持って、箱の前を進み、町の周囲を周ります。七日目には七回、町の周りを回り、祭司たちは角笛を吹き鳴らさなければなりません。そのとき民はみな、大声でときの声をあげるという作戦でした。そうすると、町の城壁がくずれ落ちると約束されました。本文には、「七」という数字が四回も繰り返し出てきます。「七」は完全を意味する数字です。ここは完全な従順を意味します。イスラエルの民が、主の御言葉に従い、契約の箱を先に立たせて町の周囲を回るなら、主が城壁を崩し落としてくださるということです。彼らがみな、大声でときの声を上げることは、心一つにして祈ることを意味します。祭司たちが角笛を吹き鳴らすことは、賛美を意味します。エリコ城陥落作戦は、人の理性では到底理解できないものです。しかし、イスラエルが自分たちの考えに捕らわれないで、完全に主だけを信じて主の御言葉に従った時、その堅い城壁は崩れ落ちました。どんなに大きな障害物であっても、全能の主である神様の御力の前では問題になりません。約束の御言葉を信じ、信仰の同労者たちが心一つに、主に従うのなら、主は必ず障害物を取り除き、大きな勝利を与えてくださいます。



祈り:主は、私たちの思いと異なる思いを持っておられ、私たちの道と異なる道を持っておられるお方です。ただ主の約束の御言葉を信じ従えるように助けてください。

一言:崩れ落ちる


<<(1)    前のページ(5)    6    次のページ(7)    (21)>>

聖書別日ごとの糧