聖書別日ごとの糧   >>   ヨシュア記[2023]

2023年 11月 04日 (土)

ヨシュア記20:1-9(2, 3)
逃れの町を設けられた神様

神様はのがれの町を定め、意図せずに誤って殺人を犯した者は、そこに逃れるようにされました。故意な殺人は、正当な復讐が許されます。しかし、故意でなく意図せずに人を殺した場合、復讐の後には更に次の殺人が繰り返される可能性があるため、逃れの町の制度を設けました。感情による復讐は、結局、神様の聖なる地を血で染め、汚すことです。神様はご自分の民の住む地が正義の地になることを願われたからです。

のがれの町は、血の復讐をする者が追って来ても、入ってこられません。神様はカナンの東側に三ヶ所、西側に三ヶ所の合計六ヶ所に逃れの町を設け、どの地域でも、誤って人を殺した者が一日で到着できるようにされました。神様は表面に現れた行動だけで判断されるのではありません。その動機をご覧になられます。私たちは知らず知らずのうちに罪を犯すことが多々あります。この私たちの咎と過ち、罪を思うと、神様の裁きをどうして逃れることができるでしょうか。しかし、主はご自分の御子イエス様を送ってくださいました。この方の十字架の血による救いを、信じることで罪の赦しと救いの恵みが与えられます。イエス様の十字架は、今も私たちの逃れ町となって、恵みの住まいとなられるのです。

過ちを犯した者は、会衆の前に立ってさばきを受けますが、逃れの町の大祭司が死んだ後は、自分の家に帰ることができます。大祭司の死には、贖いの意味があります。これは大祭司であるイエス様が十字架で死なれ、私たちの罪は赦されることの予表なのです。さばかれるのではありません。赦されて、恵みに生きるのです。



祈り:私には意図せずにではなく、意図して罪を犯したことが多々あります。復讐を受けるしかない私を逃れの町に囲い、私の代わりにさばきを受けられたイエス様の十字架を心から感謝いたします。

一言:イエス様こそ私たちの逃れの町


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