聖書別日ごとの糧   >>   ヨシュア記[2023]

2023年 11月 06日 (月)

ヨシュア記22:1-9(5)
ヨルダン川の東側部族の帰還

カナン征服が一段落し、各部族への土地分配が終わると、ヨルダン川の東側の地をすでに与えられていたルベン、ガド、マナセの半部族が帰還しました。彼らはヨルダン川を渡る前からすでに、東側の土地を得ていました。そのためヨルダン川の西側の地での戦いには消極的で、モーセに責められ、悔い改めたことがありました(民32章)。こうして彼らは5年余りの間、他の部族と一緒に戦い、その使命が終わって戻って行くことになったのです。ヨシュアは、彼らが責任を果たしたことを賞賛し、祝福しました。しかし、戦いが終わって約束の地に帰還することですべてが終わったわけではありません。現実として、これからの方がもっと重要になります。ヨシュアは、彼らが帰還してからも、モーセが命じた神様の律法を必ず守り、主にすがり、心を尽くし、いのちを尽くして神様を愛することを勧めました。戦っていた時は、緊張で目を覚ましていたので、神様の御言葉を掴んで、神様に聞き従おうと努力してきたことでしょう。しかし、戦いが終わって定着するようになると、気がゆるみ、土着のカナンに染まりやすいのです。ヨシュアはこれを知っていたので、徹底的に御言葉に従い、神様を愛するように促したのです。戦いに勝利するのも大事ですが、維持することももっと大事です。またヨシュアは、ヨルダン川の東側の部族を手ぶらで帰らせませんでした。彼らに多くの財産と家畜、金銀、衣服を持たせて、彼らの苦労を祝福してあげました。同労者たちの苦労を尊く感謝し、積極的に祝福するヨシュアの美しいリーダーシップを学びます。



祈り:平安な日々が気をゆるみ、私の信仰も緩んでいることを知ります。知らず知らずのうちに流されるのではなく、心から積極的に主を愛する行動をとるようにお助けください。

一言:心からとは積極的になること



2023年 11月 07日 (火)

ヨシュア記22:10-34(33)
争いの危機を回避する

ヨルダン川の東に戻った部族が、ヨルダン川のそばに一つの大きな祭壇を築きました。これが誤解を招きました。ヨルダン川西側の部族は憤慨し、彼らと戦おうとシロに集まりました。そして真相を知るために調査団を派遣しました。彼らがこのように敏感に反応した理由は、かつてペオル山で土着の神々のバアル・ペオルを慕うようになった罪を繰り返さないかと危惧したからです(民25章)。また、これがアカン事件(ヨシュア7章)のように、神様の怒りをひきおこすことを恐れたからです。これに対してヨルダンの東の部族は、この祭壇が神様に背き、罪を犯すような偶像の祭壇ではないことを明らかにしました。この祭壇は、将来、ヨルダン川の西側の部族がイスラエルの共同体を排除しないようにするためのしるしとして立てたということです。彼らは永遠に、イスラエルの全共同体と一緒に、主の分け前を分かち合いたいという善意を持って祭壇を築いたのです。この時、ピネハスをはじめ調査団は彼らの純粋な意図を受け入れ、誤解であったことを知ることとなりました。調査団が戻ってきて、彼らの真意を明らかにすると、イスラエルのすべての部族が安心して喜びました。この祭壇は主がイスラエルの神となられたことの証拠となりました。これによって、ややもすると部族間争いの火種になりかねない事件が、むしろ和解の場となりました。問題が生じた時、 私たちは相手をむやみに速断し、感情的に対応するようにサタンの妨害があります。相手の意図を慎重に振り返り、神様の共同体が正しく立ち、一つになるように慎重に調べて、努力しなければなりません。その時、共同体の絆が深まり、健康な集まりとして成長するようになります。



祈り:相手の事情を知ることなく、自分の都合で勝手に判断していることがあまりにも多いことを知らされます。自分勝手な思いから離れて、相手を知り、平和を結ぶものとして、私の心を変えてくださるように祈ります。

一言:相手の話をよく聞くこと


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