聖書別日ごとの糧   >>   士師記[2009]

2009年 12月 12日 (土)

士師記7:1-8
ギデオンの三百人の勇士

 ギデオンは三万二千人を率いて戦場に行きました。彼らはハロデの泉のそばに陣を敷き、ミデヤン人の陣営は彼の北のモレの山沿いの谷にありました。その時神様は、ギデオンと一緒にいる民の数が多すぎるので減らすように、言われました。数が多いと、イスラエルが自慢をし、神様の栄光をさえぎるようになると言われるのです。では神様が帰らせた人々はどのような人だったのでしょうか。
 第一に、恐れおののく者です。神様は「恐れ、おののく者はみな帰りなさい。ギルアデ山から離れなさい。」と言われました(3)。戦場で恐れ、おののく者は何の役にも立たないだけではなく、戦友の士気までもくじいてしまいます。
 第二に、ひざをついて水を飲む者です。恐れおののく者がみな帰り、一万人だけが残りました。ところが神様は、まだ数が多い、と言われました。神様は彼らを水のところに連れて行って試みられました。大部分の民がひざをついて水を飲みました。ところが三百人だけは手で水をくんで、犬のように水をなめ、目は敵が来るのか様子を見ながら、水を飲んだのです。
 神様は、水を飲む時にも緊張を解かなかった三百人を通して、イスラエルを救うと約束されました。彼らはたとえ少数ですが、恐れに打ち勝った者であり、かわきに屈服しなかった信仰の勇士たちでした。神様は数が少なくても、精鋭部隊を望まれたのです。

祈り:主よ!私が大胆に肉体の情欲にひざをつかない信仰の勇士になるように助けてください。

一言:ひざをつかない信仰の勇士



2009年 12月 13日 (日)

士師記7:9-25
主とギデオンの剣

Ⅰ.夢に現れた大麦のパンのかたまり(9-14)
 神様の命令を受け恐れるギデオンに、神様は、まず部下プラを連れて敵陣をさぐるように、言われました。敵陣はいなごのように多く、らくだは海辺の砂のように多かったのです。しかし神様は見張りの夢を通して、勝利の確信をくださいました。一人の見張りが、夢で「大麦のパンのかたまりが一つ、ミデヤン人の陣営にころがって来て、天幕をひっくり返したのを見た」と言いました。すると他の見張りが「それはイスラエル人ヨアシュの子ギデオンの剣にほかならない。神が彼の手にミデヤンと、陣営全部を渡されたのだ。」と言いました(14)。神様は夢を通して敵の士気をくじかれ、ギデオンに勝利の確信をくださいました。
Ⅱ.ギデオンの大きな勝利(15-25)
 勝利を確信したギデオンは三百人を三つの部隊に分け、全員の手に角笛とからつぼを持たせ、つぼの中にたいまつを入れさせました。そして自分の陣頭指揮のもと、緻密に作戦を遂行するように命じました(17,18)。ギデオンと三百人の勇士は敵陣に入り、真夜中の夜番の番兵の交替をした時、突然角笛を吹き鳴らし、つぼを打ち砕き、たいまつを堅く握り、「主の剣、ギデオンの剣だ。」と
叫びました。すると敵軍は肝をつぶして散らばり、互いに同士打ちをしました。それでイスラエルの民が集まって、ミデヤンを攻撃し、ギデオンと三百人の勇士たちは大きな勝利を得るようになりました。

祈り:主よ!大麦のパンのような私を神様の救いの御業に用いてくださり感謝します。私を通して、勝利の御業を成してください。

一言:勝利の角笛、真理のたいまつ


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